あなたは猫に噛まれた後になめられたことはありますか?または、猫になめられているときに噛まれたことはありますか?猫が毛づくろいをしているときに、自分の体をカミカミしてるところも1度は見たことがあるかもしれません。
噛まれた後になめられると「謝っているのかな?」と思っていましたが、実際は違うのかもしれません。私は猫に手をなめられているときに急に噛まれることが多くて、理由が分からず困っていました。
猫の毛づくろいは、ほほえましいですが、私は愛猫がずっと毛づくろいをしていると心配になります。愛猫自身の体をカミカミしていたら尚更です。
そこで、愛猫さんが飼い主さんを「噛んでなめる理由」と「なめて噛む理由」、「猫が自身をなめて噛む理由」を調べました。
猫が「噛む」理由と「なめる」理由
まずは猫が「噛む」ことと「なめる」ことそれぞれの行動の意味についてご説明します。
愛猫さんが飼い主さんを噛む理由
甘えている
甘えてじゃれて飼い主さんを甘噛みします。かわいい愛猫さんの愛情表現ですよね。嫌われて噛まれる訳ではなく愛猫さんのかわいい行動です。
してほしいことがある
甘えて噛むことと似ていますが、愛猫さんが飼い主さんに何かを要求している場合です。例えば「ゴハンがほしい」「おやつがほしい」や「遊んでほしい」「なでてほしい」など、愛猫さんのおねだりのカミカミです。
狩りの練習をしている
ネコ科動物や野良猫は、狩りをしてゴハンを食べます。狩りをしなくてもゴハンを食べれるようになった家猫にも、体力を温存して起きてから全力で狩りをする習性と本能は色濃く残っています。きっと飼い主さんの手などを獲物に見立てて、狩りの練習をしているのでしょう
やめてほしい
愛猫さんをなでようとして噛まれたり、なでていて急に噛まれたことはありませんか?そういうときは愛猫さんの「やめて」のサインかもしれません。
愛猫さんが触られたくないタイミングで触ったり愛猫さんの触られるのが苦手なところを触る、逆なでのように苦手な触り方をすると噛んで「嫌だ」と教えてくれます。
愛猫さんをお迎えしたての頃など信頼関係を築く前や、引っ越しなど警戒の解けない状況では、近づくことにも攻撃をする可能性があります。愛猫さんの気が向かないときは、そっとしておきましょう。
愛猫さんが飼い主さんをなめる(毛づくろいする)理由
猫が自分の体をなめるのは、本来【毛づくろい】ですよね。毛づくろいには沢山の意味があるのをご存じですか?まとめてご紹介します。
- 毛並みを整える
- 体を清潔にする
- 血行を良くする
- 気分転換
- 体についた匂いを消す
- 体温調節
あなたの愛猫さんは、大きな音がしたり失敗をしてしまった後に毛づくろいをしていませんか?猫は気持ちを落ち着かせたいときにも毛づくろいをします。
嗅覚の優れた猫は匂いで外敵を見つけることがあり、匂いにとても敏感です。人に触られた部分を猫が熱心になめるのは、ついた匂いを消したいからでしょう。
夏場の人間は、汗をかくことで体温を下げています。猫は毛づくろいで唾液を汗の代わりにして体温を下げます。また、寒い冬場に猫は毛づくろいで毛に空気を入れて体温を守っています。
飼い主さんを毛づくろい
愛猫さんが飼い主さんをなめる(毛づくろいする)のは、家族や仲間として愛している証拠です。高い信頼関係がなければなめてくれません。ナデナデやブラッシングの最中に愛猫さんが手をなめてくれるのは、お礼かもしれませんね。
何かしてほしい
何かを待つように座った愛猫さんに触たときになめられた場合は「ゴハン」や「おやつ」、「遊び」などの要求ではないでしょうか。「なでて」のお願いでなめるなら、寝転んでペロペロしてくれるでしょう。
うちの猫の「ゴハンがほしい」要求は猫用の食卓の横に座ってずっと待っていて、ごまかそうとする私の手をペロペロします。うちの猫は「どいてほしい」という要求のときもなめてきます。
おいしそうな匂いがする
食後や食事の支度の後などに、愛猫さんが匂いを嗅いでなめてくる場合は食事の匂いに反応しているのかもしれません。飼い主さんのお食事には猫が食べられないものが多いのでご注意ください。
匂いが気に入らない
愛猫さんは帰ってきたあなたの匂いをチェックしていませんか?大好きな飼い主さんから知らない匂いがすると、愛猫さんは自分の匂いに塗り替えようとします。お風呂上がりにもなめて塗り替えようとする子もいます。
猫が「噛んでなめる」理由と「なめて噛む」理由は?
愛情表現
猫が人をなめるのは、相手をとても信頼している証拠です。猫が人を噛む理由にも「甘えている」場合がありましたよね。
「甘えて噛む」ことと、「飼い主さんを毛づくろい」の2つの行動で愛情表現をしている場合です。「なめる」行為が親愛の表れなので、甘えてする場合は「なめて噛む」ことの方が多いかもしれません。
力加減を知らない猫さんに噛まれると痛いかもしれません。飼い主さんは我慢するのではなく、噛まれて痛いときはきちんと「痛い」と伝えてあげてください。
教えるときは強い口調で「ダメ!」「痛い!」など短い一言で言い切りましょう。あまり大きな声で言ってしまうと、愛猫さんがビックリしてしまいます。教え続けることで噛み癖を改善できます。
狩猟本能(しゅりょうほんのう)
猫は捕まえた獲物をなめることがあります。捕まえた獲物を味見する行動のようです。遊びで飼い主さんの手を捕まえて噛み、なめるときは狩猟本能による行動かもしれません。
家猫の狩りの代わりとなる「オモチャ遊び」は、ストレス発散にもなるのでとても重要です。愛猫さんの遊びが足りていないと、飼い主さんの動く手足が獲物に見えて噛み付いてしまうかもしれません。
遊びは愛猫さんがヒートアップしやすいので、飼い主さんの手や足を捕まえて遊ぶのは危険です。飼い主さんの手足で遊ばないようにして、噛み遊びが好きな愛猫さんにはオモチャをご検討ください。
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↓↓↓美猫さんがじゃれ遊びで噛んでなめる動画です。
謝っている
愛猫さんが飼い主さんを噛んでしまったことを謝ってなめる場合です。遊んでいた愛猫さんが飼い主さんをつい噛んでしまったなら、狩猟本能による噛んでなめる行動と区別がつきにくいですね。
普段から「噛む」行為を「悪いこと」と教えているご家庭では、飼い主さんを噛んでしまったことを謝っている場合が多いでしょう。
毛づくろい
猫は汚れがこびりついていたり、かゆかったりすると毛づくろいで体を噛むことがあります。愛猫さんが飼い主さんを毛づくろいしているときに噛むのは、毛づくろいの延長で噛んでいるのではないでしょうか。愛情表現のひとつである毛づくろいの行動なので、嫌がってのカミカミではありません。
↓↓↓愛猫さんが仲間の猫さんを毛づくろいして噛んでいる動画です。愛猫さんが飼い主さんに毛づくろいで噛むのもこんな感じなのかもしれません。
なにかをしてほしい
お願いの「噛む」と「なめる」を同時に行う場合です。2つのアピールを使うのは、愛猫さんが飼い主さんにどうしても要求を伝えたいからかもしれません。愛猫さんの切実なお願い、気づいてあげたいですね。
いつもゴハンをあげる時間や場所、遊ぶ場所などで愛猫さんがなめたり甘噛みしてくるときはお願いされてるのかもしれませんね。鳴きながら噛むこともあります。
おいしい
飼い主さんの手に付いていたものをなめて噛む場合です。猫は基本的に慎重で猫にとっての危険なものを口にしませんが、油分や塩気を好みます。しかし、飼い主さんの手に付いた油分や塩気と一緒に猫の体に悪いものを食べてしまうかもしれません。
猫が食べてもいいと思えるものにも、猫の体に入ると毒になってしまうものが入っていることがありますので気をつけましょう。例えば、唐揚げの味付けに、よくニンニクが使用されています。猫にとってネギ類やニラ、ニンニクなどは特に危険です。
猫が自身を「なめて噛む」理由
毛づくろい
愛猫さんの毛づくろいのとき、愛猫さん自身の手や肉球を噛んでいるのを見たことがありませんか?猫は汚れが毛にからまってできる毛玉を改善するために体を噛むことがあります。
体がかゆい
猫はかゆみを感じたとき、手足が届かない部分は噛んでかいています。愛猫さんが同じ場所を何度も噛むようなら、愛猫さんの体毛の下の肌を確認してみてください。虫刺されやかぶれ、病気の可能性もあります。
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ストレスを感じている
猫はストレスが溜まったとき、過剰に毛づくろいをしたり体を噛む場合があります。猫にとって毛づくろいは気分転換やリラックスの意味もある行動です。
愛猫さんの毛が抜けていたり、愛猫さんの体に噛み傷を見つけたらストレスによる「なめる」と「噛む」行動かもしれません。ストレス原因を見つけて解消してあげてください。
まとめ
- 愛情表現
- 狩猟本能
- 謝っている
- 愛情表現
- 毛づくろい
- なにかしてほしい
- おいしい味がする
愛情による行動でも、愛猫さんが噛む力加減を知らないのは危険です。力加減を教えるしつけについては、是非根気よく教えてください。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。