猫は、本当に『賢い』動物ですよね。
「トイレの場所をすぐ覚えたり」「毎日同じ時間に餌をねだったり」などは当たり前に出来るし、「物を投げたらとって戻って来たり」と犬のように芸達者の猫もいるんですよね。
我が家の猫も私が帰ってくると、車の音で分かるようで「帰ってきた」という感じで気付いてくれてドアの前で出迎えてくれます。
こんな風に、猫を飼っている人は日頃から知的な面を目にしている事と思いますが、そういった『賢さ』にはしっかりとした科学的根拠がある事をご存知ですか?
また、我が家で飼っている猫は雑種ですが、種類によっても違いがあり『賢い猫種』もいるんですよ。どの猫種が賢いか知っていたら、これから猫を飼おうと思っている人でも安心して飼うことができますよね。
そこで今回は猫が『賢い』理由とされる科学的根拠4つと、頭の良い猫種をランキング形式で紹介していきたいと思います。
猫が賢いとされる科学的根拠4つ
猫はなぜ賢いのでしょうか?賢い理由を4つ紹介していきます。
大脳皮質の神経細胞の数が多い
大脳皮質の神経細胞(ニューロン)の数が猫は2億5千万あると言われています。
ニューロンは情報処理を担う基本ユニットです。この基本ユニットを沢山もっているほど、その動物は認知能力が高いという事になります。
ちなみに人が210億、チンパンジー62億、犬が5億3千万、マウス400万となっています。他の動物と比べると犬よりは半分近く少ない数にはなりますが、マウスよりはかなり情報処理の能力が高いことが分かります。
それだけではなく、猫は学習や記憶力に大きな関係がある部分の大脳皮質がかなり発達いていると言われています。従って、猫は『短期的記憶能力』と『学習能力』が優れている動物と言えます。
ミシガン大学で動物の短期記憶力を測るための実験が行なわれたそうです。内容は多くの箱の中から、ランプの付いたものの中にだけ餌があることを覚えさせると言うもの。結果犬が5分間、猫は16時間の間覚えていられたようです。
猫は犬に比べて記憶力が遥かに良いことが分かりますよね。
遺伝子の類似性
人の遺伝子を30億として猫の遺伝子との類似性を比較すると、猫は90%という結果になってきます。なんと、人間と猫は遺伝子レベルが90%も一緒なんですよ。凄くないですか?
ちなみにチンパンジー96%、マウス85%となっています。マウスでも85%と高い事にも驚きですよね。
形態類似
脳の大きさ以上に、脳の構造や表面のしわが重視されます。
知性を反映するとされる猫の大脳皮質は厚くなっていて、犬の2倍の厚さがあると言われています。その為、猫の脳は人間の脳と似ている構造をしているそうです。
人間で表現すると2~3歳児程度の脳を持っているとされていて、人間のように感情豊かな動物であることがいえます。
猫と一緒に生活している中で、嬉しい時の表情や怒られた時の「マズイ」と感じているような表情などを見ると、様々な感情を感じているように見えますよね。
脳化指数
動物がどの位頭がいいかを数値的に表したものを「脳化指数」と言います。
脳化指数は体重を基準として脳の重さの比率を出すのですが、計算すると猫は1.0となっています。脳化指数が高いと、体重に占める脳の重さが高いと言う事ですね。
ちなみに人が7.4~7.8、チンパンジー2.2~2.5、犬1.2、ライオン0.6となっていて、犬とそれほど違いがないことがわかります。また、ライオンよりも猫の方が数値が高くなっています。ライオンの方が低い事には驚きですね。
この4つの科学的根拠から猫が『賢い』理由が分かっていただけたでしょうか?脳化指数はあくまでも指標的なものとなってきますが、人の脳と構造が似ているなんて凄いですよね。
賢い猫の種類ランキングトップ5
では、猫の種類の中で最も頭がいいとされている猫は?ランキング形式で見ていきましょう。
1位 シャム猫
ポイント模様にサファイアブルーの目が特徴の猫です。
お利口なイメージを持たれる事が多い猫種だと思いますが、非常にコミュニケーション能力が高く、人をよく観察する事ができます。その為心を許した相手にはとことん甘えたり、飼い主の気分を読み取る力も長けているようです。
また学習能力も高い為、間違いなく賢い猫と言えるでしょう。ちょっとしたルールは理解できたり、何をするにしても結果を予測する能力と注意力が非常に高いです。
ドアを開けてしまうのもシャム猫がほとんどと言われています。
2位 アビシニアン
ティッキング(一本の毛に一色ではなく、2〜3色の色が入っていること)の被毛が特徴の一目で心奪われる美しさを持っている猫です。
アビシニアンもシャム猫のようにコミュニケーション能力が高く、愛情や頭の良さも高いと言われています。
また、好奇心が強く活発な為、他の猫種に比べて優れた記憶力と学習能力を持っています。
3位 ベンガル
まるでヒョウのような模様の野性味にあふれた姿が特徴のカッコイイ猫。そんな見た目とは裏腹に、実はとてもおとなしくて人懐っこく、社交性で利口な猫と言えます。
ベンガルはトリックを学ぶという点に関して抜群に優れています。例えば、電気のスイッチの切り替えなどを理解します。
4位 スコティッシュフォールド
折れた耳と全体的な丸いフォルムが特徴の猫です。
協調性が高く、犬のように人が大好きな猫なので飼い主に従順で、犬のように物を投げたらとってきたり、ハーネス付きの散歩を学習する事が出来ます。
5位 バーミーズ
シルクが集まったよう、と賞される程美しい被毛を持つ猫です。
穏やかな性格で、飼い主への強い信頼関係を持っており、飼い主と仲良くなる為に新しいトリックを学ぶ事ができます。
それと人の気分を読み取る事に非情に長けています。飼い主がいい気分の時には積極性に遊ぼうと近寄ってきたり、そうでない時には距離をとる事ができるのがバーミーズの頭の言いといわれている理由です。
次の動画では、賢い猫を紹介します。郵便受けを受け取り、飼い主まで持っていく猫ちゃん。まるで犬のように賢い姿ですよね。
まとめ
・大脳皮質の神経細胞の数が多い
・遺伝子の類似性
・形態類似
・脳化指数
猫の脳は人間に似ている構造をしていることが分かり、猫が「賢い」と言われている理由が分かったと思います。
あくまでも指標的なものとなってきますが、より深く猫たちとコミュニケーションができたら素敵ですよね。
また、賢い猫種を見てみるとシャムやアビシニアンなど、どの種類も短毛種でした。
短毛種は長毛種に比べて活発な性格の猫が多いことが知られていると思いますが、活発に動くことで、脳もより活動的になっているのかもしれませんね。
しかし、『賢い』と紹介した猫種でも個々の性格が最も重要になってきます。
そのためにはまずその猫の個性を理解してあげましょう。今よりもっと良い関係が築けること間違いなしですよ!
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