猫が足に怪我をしていたら?怪我の種類と原因と治療法について

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あなたの愛猫さんは足を怪我をしたことがありますか?うちの猫は野良猫の頃に、右前足に噛み傷を負っていました。

傷から血が出ていたので、傷が増えないようにと家で保護しました。傷は深くなかったのですぐに治ると軽く考えていましたが、保護してすぐに病院に連れていかなかったことを後悔しています。

野良猫だった子がすっかり家の猫になった今でも、私の愛猫の右前足には、傷のあとが残っています。今記事は愛猫さんに傷あとや飼い主の後悔を残さないために、猫の足の怪我と治療についてまとめました。

猫の足の怪我

噛み傷

噛み傷は猫同士のケンカによる傷です。おもにオス同士のケンカが多いでしょう。オスは、ナワバリ争いや1匹のメス猫を取り合ってケンカをします。

猫の歯は鋭く尖っていて、噛む力が強いです。ケンカの場合、イエネコさんが飼い主さんにするような甘噛みではなく、相手の猫にダメージを与えるために噛み付くので、大きな傷を負うことも考えられます

小さな傷だと毛に隠れて見えにくい可能性があります。足を隠したり近寄ると怒ったり、歩き方に違和感があったら、噛み傷を負っているかもしれません。傷がふさがったとしても、治った皮膚の下で細菌に感染してしまい、炎症や腫れを起こすこともあります。

傷口が細菌に感染し、炎症を起こし化膿すると、痛みが増したり膿が出ます。炎症や化膿を起こすと、完治に時間がかかります。噛み傷を見付けたらすぐに動物病院に連れていってください。

動物病院で検査や消毒、抗生物質の投与をしてもらえます。野良猫に噛まれた場合は、猫エイズや猫白血病ウィルスの検査もしてもらうといいかもしれません。

うちの猫は、3㎝程の噛み傷を負って出血していました。保護して数日後に化膿に気づいて、やっと病院に連れていきました。獣医さんに話を聞いたところ、噛み傷をなめることで刺激し傷が悪化していたようです。保護してすぐに連れていけば、悪化はしなかったでしょう。

動物病院で傷を洗浄してもらい、エリザベスカラーで傷をなめるのを阻止して週に1度に通院して消毒を行い、1ヶ月後ほどで完治しました。当時推定1歳のオス猫です。

↓傷や噛み癖などをなめるのを阻止出来るので、もしものときにエリザベスカラーがあると心強いですよ。布製のものは柔らかいので肌への負担が少ないです。

 

↓完全室内多頭飼いのご家庭でもご注意ください。関係が悪くなると本気でケンカしてしまいます。

 

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チコちゃん、今日、病院でした 昨日気付いたんですが、後ろ右脚が腫れ上がり膿が出てる状態で、しきりに舐めながら、全く脚をつかないでぴょこぴょこ歩いてました 病院診断結果喧嘩の噛まれ傷が膿んで爆発したそうで、これから1週間包帯ぐるぐる巻です チコちゃんとシロが仲が悪くなったのは、引越ししてきてからシロはチコちゃんを見る度に狙いを定めてちょっかいを出してきます。シロは遊んでるつもりでも体も大きい、力も強い。チコは本当に怖がって威嚇して、おしっこ撒き散らしながら応戦します。 見ていられる時は、シロを怒れるんですが、居ない時にやられちゃったのかな? 警戒してるちこを見てると可哀想で 今は私の足の間で休ませてガードしてます 先が思いやられるわ 怪我だから1万用意していけばいいかと思ったら足りませんでしたあまかった#犬猫多頭飼い#猫の怪我#仲良くしてよね#隔離はムリだよ

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引っかき傷

引っかき傷は、噛み傷と同じく猫同士のケンカによって負う傷です。軽傷で済むことが多いですが、目に傷を負うと大変です。愛猫さんがケンカをしたと思われるときは、目を開けにくそうにしてないか、傷がないかをご確認ください。

完全室内で多頭飼いの猫さん同士でじゃれあっているだけでも、引っかき傷の危険があります。野良猫とのケンカより危険度は下がりますが、意図せず目に当たってしまうこともありますので、愛猫さんの爪にもご注意ください。定期的に爪の先端を切りそろえておくことをオススメします。

オット
後ろ足の傷なら逃げ傷にゃ。相手は格上だったようニャ
リッチ
逆に前足、上半身に傷があるのは、戦った証拠にゃ。負けてないのにゃ

引っかき傷はひどくないようなら、ご家庭での消毒で充分です。下の消毒液は人に使うものですが、5倍の水で薄めれば猫にも使えます。

 

目に傷がついていた場合は、動物病院で診てもらってください。結膜炎を起こしていたら点眼薬を処方してもらえます。

ねんざ

ねんざは、高いところから落下したり、転んで滑る、踏まれる、挟まれることで起こります。お家で起きやすい怪我です。

ねんざは、関節をつなぐじん帯が傷付いて炎症を起こしている状態です。傷の症状によって3段階に分かれています。

ねんざの重度
【Ⅰ度】じん帯が細かく裂けた状態
【Ⅱ度】1部分が裂けた状態
【Ⅲ度】じん帯が完全に切れた状態

人間にとって身近なケガである突き指も、指のねんざです。軽度のねんざなら少し痛みがあり腫れるくらいで済みますが、Ⅱ度からは歩くことも難しいこともあります体の内側で起きる怪我なので発見が難しいのですが、手足が熱を持っていたり腫れていたり、足を引きずるなど歩きづらそうだったら動物病院へ連れていってください。

↓ねんざしていると思われる猫さんがあそんでいる様子です。

骨折

骨折は、高いところからの落下、交通事故、猫同士のケンカで衝撃によって折れる場合と、肥満、栄養不足、病気による場合があります。骨が傷ついた状態で、骨の傷の原因や状態によっては骨折の種類が分かれます。

骨折の種類
【亀裂骨折(きれつこっせつ)】骨にヒビが入った状態
【剥離骨折(はくりこっせつ)】骨をつなぐ筋肉やじん帯に骨が引っ張られ欠片が剥がれた状態
【圧迫骨折】骨が押し潰された状態
【開放骨折】折れた骨が皮膚を突き抜けた状態

圧迫骨折は栄養不足や老化で、骨の強度が減った状態だと起きやすい骨折です。開放骨折など、ひどい場合は手術が必要になることもあります。

骨折は捻挫同様に外傷ではないので見つけにくいです。さらに曲がったまま治ってしまうこともあるので、早く見つけて処置することが大事です。

骨折のサイン
  • 歩き方に違和感がある
  • 足をあげて歩く
  • 触られることを嫌がる
  • 痛がる仕草をする
  • 足が腫れている
上記のような異常をみつけたら、すぐに動物病院へ連れていってください。猫の骨が折れた後は、再生能力があがり骨を修復するための細胞が多く作られますが、再生能力が上がるのは2週間のみです。その間にきちんと処置がされないと、また骨折しやすくなっていたり、歩きづらいままになってしまいます。

動物病院では骨が正常に治るように、患部の固定をしてもらえます。あとは安静に出来る環境が整っていれば自宅で療養できます。骨折の状態によっては手術をすることもあります。

↓後ろ足を骨折している猫さんです。

脱臼(だっきゅう)

脱臼は、高いところからの落下、交通事故、滑ったり転ぶ、踏まれる、挟まれる、急な方向転換、先天的な異常などによって起こります。じん帯などでつながれた関節の骨がズレてしまった状態です。関節に大きな負担が掛かるため、ねんざや骨折を伴うことも多いです。

完全にズレている場合はすぐに発見できる可能性がありますが、少しズレている【亜脱臼(あだっきゅう)】状態で発見するのは難しいかもしれません。

脱臼のサイン
  • 関節が変形している
  • 足を引きずっている
  • 左右の足の長さが違う
上記のような異常を見つけたら、動物病院へ連れていってください。軽度のものであればすぐに治してくれます。大きな痛みを伴う場合は、麻酔を用います。骨折やじん帯の断裂を引き起こしている場合、手術が必要になります。

猫の足の怪我に関する注意点

ボディーチェック

愛猫さんの異常を見つけたらすぐに確認したいのですが、猫は本能的に負傷を隠す生き物です。大好きな飼い主さんが近寄ることを嫌がる場合があります。愛猫さん自身が不安な状態ですので、攻撃されて飼い主さんも怪我をしないようにしてください。

ボディーチェックは重要ですが、嫌がる愛猫さんには無理にする必要はありません。無茶な体勢を取らせたり、無理に触って乱暴になってしまったり、愛猫さんが嫌がって暴れてしまうと、悪化の恐れがあります。

出血時の応急処置

猫の血液の量はとても少なく、個体差がありますが3kgの猫さんで200cc、5kgの猫さんで300ccと言われます。しかし、少しの傷でも出血量によっては、命の危険につながる可能性があります。

出血が少ない場合の止血は、傷をきれいな水で洗ってから、ガーゼを押し当ててください。鮮やかな色の出血が多いときは、傷よりも心臓に近い部分にきつく包帯を巻きます。暗い色の出血が多い場合は、傷自体をきつめに包帯で巻いて止血してください。

自己判断の危険性

知識や経験がなければ、大切な愛猫さんの怪我に完璧な対処は出来ません。私のようにすぐに治ると思ってしまうのは、とても危険です。獣医さんや対処を知ってる方に相談しましょう。

人間用の痛み止めや、抗生物質などの薬を飲ませるのは大変危険です。死に至る可能性のある行為です。必ず、動物病院で処方してもらえる薬を使ってください。

まとめ

猫の足の怪我
  • 噛み傷
  • 引っかき傷
  • ねんざ
  • 骨折
  • 脱臼
噛み傷を見つけたらすぐに動物病院へ連れていってください。引っかき傷は軽傷ですむことが多いですが、出血が多ければ動物病院へ連れていってください。

骨折と脱臼は、獣医さんに頼るほかありません。獣医さんに診ていただいた後は、愛猫さんを安静にしてあげてください。ねんざの治療も同様です。

怪我を負ったときの足を引きずるなどのサインの他に、不安や痛みから食欲をなくしたり、元気がなくなることもあります。愛猫さんが普段と違うと感じられたら、ケガや病気のサインではないか確認するか、動物病院へつれていってください。

気が立っていて触れない猫さんをキャリーバッグに入れるときは、猫さんの好きなものをキャリーバッグに入れて様子を見てください。暴れる猫さんは洗濯ネットに入れてから、キャリーに入れてください。

決して自己判断で処置をせず、調べたり獣医さんに相談してください。怪我を負ってから時間が経つほど、治りが遅くなり痕が残ってしまいますので、早期発見、早期治療が大切です。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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