猫ちゃんの舌といえば、たまに甘えモードでぺロペロされて『ザラザラと痛いなぁ~』と思ったことありますよね。
よく見るとV字のような返しみたいなのが見えます。わんちゃんとは明らかに違いがありますね。考えてみるとあまり固いものをバリバリと音を立てて食べてる印象もありません。
歯も小粒で、わんちゃんと比べると丈夫さが違うと思いませんか?やはりあの舌が関係しているのでしょうか?
皆さんの猫ちゃんは毛玉吐きをしますか?我が家は若干毛足の長いひなたが年に1~2回、キジトラのラニは吐きません。
グルーミングと毛質の関係でしょうか?ふと見ると 時には『うっとり』、また足を上げて『真剣』にナメナメしてますよね。
少し話はそれますが、私は和菓子が大好きですし、父の仏壇もあるのでおまんじゅうとか普段からあるのですが、ラニ王子が不思議とドロボーし、咥えて耳を寝せイキイキと走り回ります。
「あんこ好きなの?」と聞いた瞬間おててで転がしてます。「あんこ好きなのかな?」「甘いの好きなのかな?」よく見ると、包みが破れてあんこがでてます。
調べてみると、あんこ好き猫ちゃんがたまにいるそうです。どうやらあのあんこの香りがお好みだそうです。飼い主に似て甘党なのでしょうか?
また、熱い食べ物や飲み物を苦手な人が『猫舌』といわれるのはなぜでしょう?猫ちゃんの舌には秘密がいっぱいありそうですね。
その不思議な舌はどんな味覚を感じているのか、皆さんの可愛い猫ちゃんのために、一緒に勉強していきましょう♪
どうして猫の舌はザラザラしているのか?
猫ちゃんの舌をよく見ると、白くとげとげした部分がありますよね。これは『糸状乳頭(しじょうにゅうとう)』というもので、喉の奥に向かってびっしり生えています。
この糸状乳頭がザラザラと感じる舌の正体です。実はこの糸状乳頭は赤ちゃんの時にはまだありません。食べ物を口にできるようになってから徐々に生えてくるのです。
もし小さな子猫を保護した時は、舌を確認するとまだ授乳期なのかウエットフードを与えられるかがわかるということですね。
ではこの糸状乳頭はなぜあるのかというと、野生で獲物を狩って食べる時、食べ残しがないように骨から肉をそぎ落とせるような機能なのです。
猫ちゃんにあげたフードやおやつのお皿がきれいなのは、その舌で上手に絡めとってるからですね。
また猫ちゃんは綺麗好きで、ザラザラな舌でグルーミングをしています。この行動には、温度調節やほこりや抜け毛取りなどの毛繕い、心を落ち着かせるため、愛情表現という意味があります。
猫が汗をかく場所は、足裏のバッドだけでここの汗腺だけでは、体温調節できないニャ!
だがら身体中を丁寧にナメナメして唾液を蒸発させて気化熱ってやつで体温を下げてるニャ!
*毛繕い
ボクたちの舌はみんなが使うブラシと一緒♪ゴミや、ホコリ、そして抜け毛を取り除いているのニャ!だからシャンプーいらニャイのに・・あとマッサージ効果もあるニャン♪
*心のケア
ボクたちは、失敗や不安な時は、グルーミングしながら心を落ち着かせるニャ。
実はちょっと小心者で寂しんぼかもニャ…。
*愛情表現
ボクはひなた姉ちゃんやママンが大好きニャ!ドキドキが止まらないとペロペロするニャ!たまにしつこいと姉ちゃんに『シャー!!』されるニャ…。
ただ、あまり同じところを舐めてたりシャブシャブしてる時は皮膚炎などの病気になっていることもあるので、異常が見られた時は獣医さんに診てもらって下さいね。
こちらの動画は、その優れた舌を観察しやすい動きになって勉強になります。
こちらは、我が家のひな&ラニのグルーミングの様子です♪
もう😍なんて可愛いうちの子達~🎶といいたいとこですが 今朝出勤で慌ただしい中 手付かずのお米の袋を食いちぎら米をばら蒔いた奴がいる(💢’ω’)どちらなのか 実はわからない(T ^ T)片付けに追われ遅刻するかと思った😤 pic.twitter.com/BNAbKcxgQk
— らにゃん (@lanehinata) January 10, 2019
味覚と猫舌
猫ちゃんには、どのような味覚があるんでしょう?私たちのように「この口どけがたまらない!」「甘くておいしい!」みたいに味を堪能できているのでしょうか?
まず先程説明した糸状乳頭では味を感じ取れません。しかしそのまわりのピンク色の舌部分には、私達と同じような『味蕾(みらい)』が存在します。
ただ感じ取れる味覚は酸味、苦味、塩味のみの3つで、特に酸味と苦みには敏感だそうです。それは何故なのでしょうか?
酸味
まず酸味ですが、彼らが自然で本来必要としている肉旨味成分のリン酸やカルボン酸を酸味として感じ取ってるようで、私たちの「酸っぱい!」とは違うようです。
苦味
そして新鮮な肉を口に運べるよう、腐敗した時にでるアミノ酸を12種類の苦味として感じ取るようです。
口に入れても良いもの、悪いものを見分けられる苦味は、猫にとって重要な役割を果たしているのですね。
塩味
塩味のほうは酸味や苦味より若干弱いようです。塩分に含まれるナトリウムは体の維持に必要で、そのために必要な味覚として存在しているようです。
シンプル・イズ・ベストな機能ですね。
やはり甘味は感じないようですが、ラニ王子のように小豆の香りが好きな猫ちゃんには、塩・砂糖を加えない小豆を煮て、つぶしたりして与えるのは問題ないようです。
小豆に含まれるサポニンが腎臓の働きをよくしたり、血中コレストロールを除去したり、肥満予防にもよいそうですよ。
猫舌
さて、お次は猫舌です!これも理由がわかると納得です。
皆さんはアニマルプラネットや動物番組のライオンなどが獲物を食する時、火をおこして調理して食べてるのを見たことがないですよね?
火を使うのは私達人間だけです。目の前の獲物の命が消えていくその体温は何度位でしょう?アツアツで湯気なんか立ってないですよね?
そう、そもそも熱いものを食べる習慣も必要もないのです。その食べ物が危険かは、敏感な苦味で察知できるのです。
では何故『猫舌』という言葉があるのでしょう?
昔は犬は外飼い、猫は家の中で飼われていました。昔はドックフードやキャットフードなどはなく、どちらかといえば人間の残り飯でした。
猫ちゃんには、鰹節の残りや魚の端切れなどに味噌汁みたいなものをかけて出されていたと思います。
そのご飯が熱く湯気が立っていて、熱が取れないと口にしないことから、昔の人が『猫は熱いものが苦手=猫舌』と言うようになったという説があります。
となると、家の中で飼われてたのがライオンやトラであったなら、それは『ライオン舌』『トラ舌』だったかもしれませんね。
「お前猫舌かよ~」と馬鹿にされがちかもですが、これを知ると「野生に近い感があるんだよ!」とか「これが本物のワイルドなんだよ!」と自慢できるかもですよ♪
可愛い舌出し
ふと可愛い寝姿を側で見ていると「舌が出たまま!」な猫ちゃんがいますよね。どうやら出しやすい猫種があるそうですよ。
まず舌が出ちゃってるのは、無防備にリラックスしてるからだそうです。大好きな飼い主さんに守られている、お家の中で安心しきってるということです。そう思うと嬉しくなりますね。
ただ、よだれが出てたりぐったりして舌が出ている場合は緊急事態です!すぐに病院に直行してくださいね。
こちらの猫ちゃん、可愛すぎます。飼い主さんもたまらないでしょうね。
あごが小さな猫種のチンチラ・ヒマラヤン・ペルシャなどの猫ちゃんは舌が出やすいようですよ。残念ながら我が家の猫は、おやつ以外でそんなに舌を出してくれないです。
まとめ
猫ちゃんの舌は素晴らしい機能を隠しもってましたね。ただのザラザラではない糸状乳頭は猫ちゃんにとっては大切なアイテムだったのです。
そう思うと、グルーミングをする姿やごはんを食べている姿もより愛おしく、尊敬すら覚えてしまいますね。
最近はねこじゃすりというものが流行っています。ねこじゃすりとは、まさしく糸状乳頭を再現したブラッシンググッズです。
我が家の猫ちゃんも来月迎えるバースデイのプレゼントにと思いましたが、すぐにはゲットできず予約状態という人気商品です。
舌のヒミツがわかると、ナメナメされたら「私の手は新鮮かしら?肉じゃないから食べないでね(笑)」「これはドキドキが止まらないグルーミングをしてくれてるの?」と会話が弾みそうですね。
みなさんも愛猫ちゃんの舌、じっくり見せてもらって下さい。新しい発見があるかもしれませんよ。
それでは最後に猫じゃらしと遊ばずに、キャンデイのようにナメナメするラニ王子をどうぞ。猫じゃらしにドキドキが止まらないようです♪
その足はどうなんだろう…
ってか コットンキャンディー🍭ではないはずなのに 美味しそうね(笑) pic.twitter.com/huvUePmeEG— らにゃん (@lanehinata) January 12, 2019