猫の出産後はどうしたらいいの?母猫と子猫を守るための準備とケア

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一緒に暮らしてきた猫ちゃんに赤ちゃんが生まれる!

家族が増えることはもちろん、家族同然の大事な猫ちゃんが頑張って小さな命を生むという瞬間は飼い主さんにとって感動でしかありません。

今は動物病院で出産させるという方も多いかと思いますので、出産の瞬間に立ち会う機会というのも少なくなってきています。ですが余程の異常がない限り、猫はきっと安心できる飼い主さんの元で出産したいと思っているのではないでしょうか。

ここでは猫の妊娠がわかってから飼い主さんが準備しておくべきことや出産後のケア等、子猫を育てていく上で必要なものをご紹介していきます!

猫が妊娠!出産前までに準備するものとは?

猫の妊娠期間は約2か月、私達人間の約5分の1です。その間、母猫のお腹の中で命を育みます。ですが妊娠したと気づくのはだいたいお腹が大きくなってからという場合が多いです。

兆候としては、

〇妊娠してまもなくの1週間ほどは食欲が落ちるが、その後食欲が急激に増加する
〇乳頭が色づき、大きく膨らむ
〇食欲増加により体重も大幅に増加し、お腹の大きさに比例して活動量も以前より減る
〇気が立って攻撃的になる         …などなど

個体差はありますが、このような身体の変化が見られます。

出産が近くなると、猫の身体的変化や行動が顕著になります。

〇そわそわと落ち着きがなくなる
〇出産に適した場所(薄暗いところ等)を探したり、巣作りをするような行動をする
〇乳房が張り、お乳が出ることもある
〇食事や排泄をしなくなる
〇乳房や陰部をしきりにグルーミングする

                            …などなど

そのような行動が見られ、加えて体温が平熱より1℃ほど下がっていたら出産が間もなくだという合図なので、気をつけて観察しましょう。

いざ出産が始まるとこちらも慌ててしまいますので、それまでに準備できるものは全て揃えておくと猫ちゃんも飼い主さんも落ち着いて出産に臨めますよ!

産箱は必ず必要になってきます。
出産場所を探し始める前に作って薄暗い場所に置いておき、母猫が「ここにしよう!」と決めてくれるのを待ちましょう。

タオルは清潔な、乾いたものを準備してください。
生まれてきた子猫は羊膜に包まれていて、それを母猫が舐めとって身体を乾かしてあげるのですが、続けて出産が始まる場合はそれが疎かになり子猫が風邪をひいてしまう原因になります。そうならないように飼い主さんが拭いてあげなければなりませんので、必ず準備してください。

たこ糸とハサミは必ず消毒したものを準備してください。
出産で体力を使った、もしくは初産で経験がない母猫がへその緒を噛みきれないという緊急の場合に使います。私も猫の出産に立ち会った際にへその緒を切るという経験をしました。

動物病院に問い合わせをすると電話で指示をするから家で切ってくださいとのことで、準備も何もなく焦ってしまい母猫を不安にさせてしまいました。
そのような時はまず動物病院に相談の上で連れていくか家で処置するかになりますので、私のようにならないよう準備はしておいて損はないと思います!

いざ出産!産後の母猫と子猫のケア

猫の出産は比較的安産で、陣痛から約3時間程度で出産と後産を終えます。
子猫の数は平均して3〜5匹ほど、出産を終えた母猫はすぐに子猫の世話を始めます。
出産直後は気が立っていて難しいかもしれませんが、優しく腹部を触ってみて子猫が残っていないようであれば出産が終わったということになります。

< 母猫へのケア編 >

まず母猫についてですが、出産後に飼い主さんがすることは気長に『見守る』ことです。
飼い主さんとの関係にもよりますが、ここで飼い主さんが不用意に触ってしまったら母猫が子猫に興味をなくし育児放棄をする可能性があるからです。
母猫、子猫ともに異常がなければそのままそっとしておき、少し遠くから様子を見守りましょう。

産後の母猫は子猫を舐めて乾かしたりと世話をしつつ初乳を与えます。
初乳は子猫が成長していく上で必要な免疫や栄養がたくさん入っていますので、必ず飲ませてあげるようにしなければなりません。

初乳が出る期間は出産後からだいたい5日前後、短い期間ですがこの間にしっかりと子猫にお乳をあげてもらってください。

そして、母猫のケアで最も大切なのは『栄養管理』です。出産で体力を使っている上に子猫にお乳をあげなければいけないことから、母猫にはいつもよりたくさんの栄養が必要になります。

授乳中の時にあげるキャットフード、もしくはいつもあげているキャットフードに粉ミルクを加える等の栄養補給をしてあげましょう。また子猫からできるだけ離れることがないように、産箱の近くにエサと水を配置すると母猫がより安心して育児に臨めますよ!

< 子猫へのケア編 >

次に子猫ですが、こちらも母猫が世話をしてあげている間は母猫に全て任せましょう。

まずは『授乳』です。
母猫のお乳には初乳を始め子猫が育っていく上で必要な栄養がたっぷり入っているので、お腹がいっぱいになるまで飲ませてあげましょう。ただし何かのきっかけ、例えば母猫が産後の体調不良で育児ができなくなった時などは動物病院で指導してもらって人工保育に切り替えなければなりません。

ミルクはできれば初乳入りの調乳粉ミルクが良いでしょう。母猫の免疫たっぷりのお乳がいちばんですが、こちらでも十分に代用できます。

授乳の次は『排泄』です。
排泄は母猫が子猫の陰部を舐めて促しますが、子猫の数が多かったりすると母猫も手がまわらなかったりするので、出産後しばらくして母猫が落ち着いた頃に飼い主さんがチェックしてあげましょう。

できればお乳やミルクの前後に1回ずつ、ぬるま湯で湿らせたコットンで陰部のあたりをトントン、と刺激してあげることで排泄を促します。

そして子猫にとって最も大切なのが『保温』です。
生まれて2週間くらいまで、子猫には体温の調節機能というのが備わっていません。母猫がいるならば母猫の身体でくるんで保温できるのですが、もしそうでなければ飼い主さんが温度の調節をしてあげましょう。

私が使ったのは湯たんぽとペットボトルで、中に人肌より少し温かいくらいのお湯を入れてタオルでくるみ、産箱の四隅に置いて使いました。
ペットボトルは人工保育の時は特に便利で、定期的に交換ができて清潔なことに加えて、大きさや幅がしがみつくのにピッタリのようでした。

こちらの動画では猫の妊娠、出産、産後のケアに至るまでより詳しく紹介されていますよ!

まとめ:母猫と子猫の命を守るために

上の写真は我が家で猫が出産した後のものです。

立ち会って感じたことは、出産は私達人間でも命がけなのに、身体の小さな猫にとっては想像以上に過酷なものだということ。

ですが、無事に生まれてくれたことや、母猫が懸命に育児をしている様子、すくすく育っていく子猫を見るのは微笑ましいことこの上なく、私達にも喜びを与えてくれます。

母猫には『見守り』『栄養管理』、子猫には『授乳』『排泄』『保温』と飼い主さんが気をつけなければならないことは多いですが、家族同然の命だからこそ私達飼い主ができる最善を尽くすことが大事なのではないかと思います。

かけがえのない家族と新しく仲間入りした小さな命を守るため、この記事が少しでもお役にたてれば幸いです!

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