猫のアニマルセラピーは鬱に効果的!人々の心を癒す猫の能力とは?

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皆さんは『アニマルセラピー』という言葉をご存知ですか?
アニマルセラピーはその名の通り、『動物(アニマル)が治療(セラピー)を行うこと』をいいます。

現代社会において、鬱や不安症など精神的に不安定な患者さんが日々加速度的に増大しておりその治療のためにこのアニマルセラピーが近年注目されているのです

テレビなどでも高齢者福祉施設や障害者支援施設に動物が派遣されている様子がよく見られるようにもなってきています。

テレビに映っているのはだいたい犬の方が多い傾向にあります。たしかに犬は従順で、しつけさえきちんとされていれば不意の出来事にも吠えたり騒いだりすることもありません。

猫は気まぐれで臆病な性格をしており、しつけも難しいことから、アニマルセラピーには向かないとされてさえ言われているのです。

ですが世の中には猫のアニマルセラピーというものも存在していて、さらに重要視までされています。それではなぜ、しつけも難しい猫がアニマルセラピーとして需要があるのでしょうか?

答えは簡単です、『猫のもつ癒しの能力が精神的な苦痛を和らげているから』なのです!

ここでは猫のアニマルセラピーがどれほどに優秀なのかを徹底解説!

猫のもつ癒し効果や、鬱病を抱えている方のセラピーキャット飼育の注意点など、アニマルセラピーのいいところや役立つ情報満載でお届けいたします♪

猫がアニマルセラピーに向いている理由と癒し効果

なんで猫がアニマルセラピーに向いてるの?
犬やウサギもよくアニマルセラピーでテレビに出てるけど…
猫の本質や特性がアニマルセラピーに向いているからなんだよ。
次から理由を説明していくね。

理由① 猫は自由気ままに生きているから

ご存知のとおり、猫は自由気ままで、自分にストレスがかからないようにのんびりと過ごす動物です

「じゃあ人を癒すなんてできないのでは?」

そう思う方もいらっしゃることでしょう。
ですが、猫は自由気ままであることこそがいいのです。

犬は指示をされて従うことで褒めてもらえるというご褒美をもらう動物です。しかしそういう姿は時として鬱や不安症の方に「何かをしなさい」と従うことを強制しているということにも捉えられかねません。

猫が自由気ままにリラックスして生きている姿を見せることこそ、精神に障害を抱えている方が自分もこんなふうに生きてみていいのかな」と自己を投影するきっかけになるのです。

理由② 猫は体が柔らかくて密着できるから

手近に飼い猫がいるという方はぜひ猫ちゃんに触れてみてください。毛並みはフカフカモフモフ、毛の下の皮膚も体もしなやかで柔らかいですよね。

実はこの猫の『柔らかさ』には、思っている以上の癒し効果があるのです。

犬は小型犬であれば抱っこも難なくできますが、中型犬や大型犬になるとそうもいきません。
対して猫はどの種類であっても抱き上げることや膝に乗せることができ、しかも体がしなやかなのでどんな体勢でも柔軟に対応できるのです。

加えて犬は皮膚が伸びるという特性がなく、皮膚を掴まれると痛みを伴います。

一方の猫は、障害の程度によっては手が不自由な方が猫の体を掴んで引っ張ったとしても、猫の皮膚が伸びるだけであまり痛がることがありません。

さらに、猫の体の柔らかさは密着度にも比例します抱っこした時、たとえ猫を人間の体に添って縦に抱いたとしても、猫の体はほぼ隙間なく密着してくれます

体温や心音が『生きている』ということを実感させてくれるんですね

理由③ 触れることで幸せホルモンが分泌されるから

猫に触ると癒される」という方は猫飼いでなくともたくさんいらっしゃることでしょう。

それもそのはず、猫に触れることで私達の脳内に幸せホルモンである『オキシトシン癒し効果ホルモンの『セロトニンが分泌されているのです。

猫の体温やフワフワモフモフの毛並みは触っているだけで心を穏やかにしてくれて、さらには多幸感をも与えてくれます

さらに猫は人に分け隔てなく接してくれますので、鬱や不安症を抱えている方の心を前向きにしてくれるのです

また猫と呼吸を合わせることでゆっくりした呼吸ができるようになり、血流もよくなります。

血流がよくなると血圧が平常時まで下がったり、胃腸の動きが活性化されたりと、体にも良い効果をもたらしてくれます。

理由④ 猫は犬に比べて清潔でにおいが少ないから

動物にはにおいがつきものですよね。
特に犬はにおいが強く、独特のにおいを発します。

対して猫は、自分でグルーミングを行うことで自分のにおいを消したり、体についた汚れを落としたりすることができます。

猫の舌にはカギ状の『糸状乳頭』というザラザラがあり、それで汚れやにおいの元を舐め取り、さらに唾液にも抗菌作用が含まれています

その点においても、猫は犬よりも清潔であるといえるでしょう。

 

こちらの動画では、セラピーキャットが実際にどのようなお仕事をしているかがわかります。セラピーキャットは施設や病院でもすでに導入されていて、その癒し効果を発揮しています!

鬱病患者が猫を飼育する際の注意点や条件とは?

じゃあ鬱の方はみんな猫を飼ったらいいんじゃない?
いいことずくめだし、症状も落ち着いたら良くなるかも…
一見メリットしかないように思えるけど、気をつけなければいけないこととかいろんな条件もあるんだ。

こんなにいいことずくめなら鬱の人はみんな猫を飼ったらいいのでは?

メリットしかないのであればと、思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

たしかに猫を飼うと24時間一緒にいることも可能ですし、癒し効果も絶大な猫を飼うのもひとつの治療と考えれば、それも有効であると思います。

ですが鬱病を抱えている方が実際飼うとなったら、健常者よりも大きな問題と飼うにあたっての条件があるのです。

① 猫の世話が必要なので重度の鬱の方には難しい

軽度の鬱の方であれば問題はないのですが、症状が重度になると飼うのを控えることをおすすめします

猫は生き物です、ごはんも水もトイレも、人の世話を必要とします。気分の浮き沈みが激しいことや時間の認識が難しく世話ができないというのは通用しません。

家族が世話をするというのであれば話は別ですが、猫は自分の世話をしてくれない人間にはなかなか懐いてくれません。

ある程度の世話ができないと、せっかくの癒し効果の恩恵も受けれないのです。

② 最後まで責任をもつという覚悟が必要

情緒不安定で途中で世話を投げ出してしまうかもしれない、という方は飼わない方が無難です

生き物を飼うということには責任がつきもので、「最後まで自分が面倒をみる!」という覚悟が必要になってきます。

鬱の方で多いのが、『覚悟して飼ったはいいけれど、責任に押し潰されそう』というパターンです。
そこでもし症状を悪化させてしまったら本末転倒、人間も猫も不幸になるだけなのです。

③ 猫を愛せること

猫が嫌いなのに無理に猫を飼うことはありません
猫に限らず、アニマルセラピーでは犬やウサギや鳥などいろんなセラピストがいます。

猫の性格や本能、個性を理解し、その子を無償の愛情でもって可愛がれること。単純ですが生き物の命を預かる上でとても重要なことですね。

④ ペットロスになる可能性がある

猫が天寿を全うするまでお世話できたとしても、鬱の方はペットロスになりやすいという傾向があります

「本当に幸せだっただろうか」「もっとしてあげれることはなかっただろうか」と最悪自己嫌悪にもなりかねません。

事実と向き合い冷静に受けとめることができないでいると、症状が悪化する原因になってしまう可能性もあります。

⑤ 猫アレルギー

猫アレルギーのある方はもちろん猫を飼うことができませんが、動画を見るだけなら猫アレルギーも発症しません

YouTubeなどで猫ちゃんの動画を見るだけでも十分に癒し効果はありますので、仕事に行っていて猫に触れない時などにも積極的に見ていきましょう!

こちらの動画はとにかく可愛いとしかいいようがない子猫姉妹の動画です。このような猫の可愛い動画を見るだけでも心というものは癒されるのですから、猫の癒し効果は絶大ですね。

まとめ:猫に心を癒してもらってお礼を返すwin-winの関係を作ろう!

私達が猫から受ける恩恵というのは非常に多く、アニマルセラピーもそのひとつです。

今この時にも、鬱の方を始め心に傷を負っている方やその他の身体的疾病に苦しんでいる方を癒してくれています。

ですが与えてもらってばかりでお返しをしない、というのはいかがなものかと思いませんか?
たとえば施設や病院に派遣されてきたセラピーキャットにはどうお返しをすればいいのでしょう。

セラピーキャットは専門的な教育をきちんと受けた猫ちゃんですので、「ありがとう」「会えて嬉しかったよ」「今日も楽しかったよ」というお礼をこめてセラピーを受けるだけでいいのです。

では家で猫を飼っている方であればどうでしょうか。

私が飼っている猫で、私の体調が悪くベッドに寝ている時や疲れてグッタリしている時に必ずと言っていいほどそばにいてくれる子がいます。

その猫は9歳のメスで、普段は気性も荒くよく引っかいたり噛みついたりするのですが、なぜかそういった時だけは何もせずにただ寄り添ってくれているのです。

体調が悪い私は寄り添ってくれる彼女に「すぐよくなるからね」と声をかけつつ頭を撫でてあげることしかできませんでした。

ですが彼女は満足そうにひと鳴きして、そのまま私が眠ってしまうまでそばにいてくれました。そして私が元気になったらいつもの猟奇的な彼女に戻っていました。

きっと彼女の行動も飼い主である私にはずっと元気でいてほしい、という意思表示だったのでしょうね。

飼い猫にとって飼い主は唯一で無二の存在です
ですので飼い猫は、飼い主さんはずっと元気で甘えさせてくれていればそれでいいのではないかと私は思うのです。

猫と人間、飼い猫と飼い主のwin-winの関係はこういう些細な気づきからも始まります。家で猫を飼っているという方、きっとその猫ちゃんはあなたにとって『最強のセラピーキャット』に違いありません!

心の傷を癒してもらい、きちんとお返しをすること
それが猫にとっても人間にとっても最高のご褒美なのです♪

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