成猫の噛み癖を治すのは子猫の噛み癖を治すよりも根気がいります。
私の友人も台風の時に大人の猫を保護した猫の噛み癖に手を焼いておりました。最初のうちは非常に警戒心も強く、周りを寄せ付けない気性の荒い凶暴な猫でしたが根気よく付き合い、2年ほどで他の猫のように甘えるようになっていました。
噛み癖がどうしても治らない猫の飼い主さんは、非常に辛い思いをしていると思います。猫のことを理解してあげられないことで悩んだり、家族へ怪我を負わせて、病院で縫うことになったりするのは珍しくありません。
うちの猫は生まれつき反抗的で凶暴な猫なのかなとか、私のことが嫌いなのかな、と諦めずに猫と向き合い、治していきましょう。
子猫の噛み癖を治したい方はこちらの記事へどうぞ
大人の猫が噛む理由
恐怖や不安
猫は環境の変化を嫌います。環境の変化といっても引越しなどだけではなく、猫によってはいつも置いてあるクッションが移動されているだけで不安になる場合もあります。
生活の変化で引越しや、家具を移動しなければならないこともあると思います。しばらくすれば猫も慣れてくれるはずですが、猫のお気に入りのスペースになるようにしてあげましょう。
ストレス
ストレスを感じる要因は様々なことが考えられます。外が工事などの大きな音でうるさかったり、ルームフレグランスなどの苦手な香りがしたり、トイレが汚れていたりして気に入らないなど、多くのことが考えられます。
また、飼い猫が窓辺で外にいる猫や蝶などを見た後に、近くにいる飼い主さんへ攻撃してくる時があります。それを転嫁行為と言い、八つ当たりのような行為です。
病気や怪我
いつものように撫でたのに噛まれた時は、病気や怪我が考えられます。寝ているときなどに目視で確認できればいいのですが、病気やどこかで打ったりした場合は目視で確認がしにくい場合もあります。
時間をおいても嫌がったり、いつもと違う行動をしていないか、よく見るようにしましょう。
噛み癖が治らない時にためすこと
どんなときに噛むのか観察
ペットショップで購入した猫も子猫の時期に親兄弟と離れ離れになっていると、甘噛みの強さが学習できず、噛み癖がひどい猫になります。
野良猫でも甘え上手な猫はいますが、日々サバイバル状態で生きてきた猫は、室内で育てられた猫に比べて警戒心が強く、なかなか心を開いてくれない猫も少なくないです。
猫が噛む理由は上記の通り、幾つかの理由考えられます。では、今、噛まれたとしてそれはなぜなのかだとか、どのようなことにストレスを感じているのかというのは身近にいる飼い主さんしか知り得ません。
まずは猫を理解するために、どんな時に噛まれるのかよく観察したり、噛まれた時になぜ噛まれたのか思い返すようにしましょう。
居心地よくする
噛み癖がひどい猫は臆病です。安心した快適な生活が送ることができていないかもしれません。猫が好きな場所を見極めて快適な場所を作ったり、隠れる場所をつくってあげましょう。
大きなものをいきなり増やすことはできないと思いますが、例えばお気に入りの爪研ぎを違う場所にも設置して、様子を伺ってみてください。
下の画像は猫がケースに収まって寝ている画像です。猫は狭くて暗いところも大好きなので、ケースを一つ用意してみるのもいいですね。もし入ってくれなくても、収納用品として、使えるので気軽に試すことができておすすめです。
ストレスを解消
転嫁行動などにより急に足へ飛びついてきたりする猫は、ストレスが溜まっています。人間も軽い運動をするとストレスが解消されるように、猫も運動をすることでストレスを解消させてあげましょう。
たくさん遊んであげることでストレス解消になりますが、急にヒートアップして噛まれてしまうことがありますので、猫の様子をよく観察して遊ぶのをやめるタイミングを見極めましょう。
遊んであげることができない場合は、上下運動ができるように、キャットタワーを用意したり、一人遊びできるおもちゃを置いておくのも有効です。
どうしても噛み癖が治らない場合
甘噛みの強さを教えてあげる
子猫の時に家族と離れて保護された猫は、一匹で育ったために社会性を学ぶ機会がなく甘噛みの強さを調整できないまま育ってしまうということがあります。
なかなか噛み癖が治らない場合や、甘噛みの強さを覚えて欲しい時にのみ試してるのもありなのが、首根っこを噛む方法です。
下の動画はその方法にチャレンジしようとしています。画像には虐待と書いてありますが、実際は虐待をしていないですし、適切なタイミングで行えばそんなことはありません。最終手段の方法を説明してくれています。
どうしても噛み癖が治らないときにお試しください。口で噛むよりも少し爪を立てて首根っこをつまむ方がやりやすいかもしれません。
病院に相談する
猫が不安定な感情になっている時は、病院に相談してみるのも有効です。サプリメントを処方してもらうことで、安定した気持ちになってくれることが期待できます。一人で悩まず、相談してみましょう。
噛み癖のある猫は安心した生活がおくれていないと考えられます。猫が噛むことを飼い主が我慢することを最終手段という人もいますが、私は猫への優しさにはならないと考えています。
まとめ
【成猫が噛む理由】
- 恐怖や不安 家の中で落ち着く場所がないのかも。
- ストレス 転嫁行動により八つ当たりされている可能性がある。
- 病気や怪我 いつもと違う様子だったら病院に相談する。
【対策方法】
- どんな時に噛まれるのか、噛まれた時には原因を思い返す。
- 猫の過ごす場所が居心地のよい状態になっているか確認。
- 遊んだり運動をさせてストレスを発散させる。
猫の噛み癖を治すことはとても根気がいるので、つらいときもあるとおもいます。猫が好きな人に話を聞いてもらったり相談をして、飼い主さんもストレスを溜めないようにしてください。