猫は、微笑ましいものから本当にびっくりするようなものまで、手を替え品を替えいろんなイタズラをしますよね。
朝飼い主が家を出て1日家を空けている間に、猫はどんな時間を過ごしているのでしょうか。
飼い主は家に帰って1日の疲れが吹き飛ぶような可愛いイタズラか、どっと疲れが出るようなイタズラか、毎日ドキドキしますよね。
家の帰ったらカーテンに登った痕跡が残されていたり、ゴミ箱をひっくり返していて飼い主をひやっとさせたり、エサの袋は棚に隠してあるはずなのに床に落ちていてビリビリに破けて中身が散乱していたり、テーブルに登った形跡が残っていたり……。様々なイタズラの跡が残っていますよね。
なんてこった……😅
何事も無かったのようにご飯を要求してくるのも可愛いなぁ🐱😻❤️#猫 #猫好きさんと繋がりたい #cat #猫のいる暮らし #イタズラ #茶トラ #三毛猫 #ハルちゃんアキちゃん pic.twitter.com/V6ug0hHTSi— 【猫】ハルちゃんアキちゃん (@HaruAki006) March 11, 2019
悪気があるのかないのか、猫自身はイタズラも忘れているのか、可愛くお出迎えをしてくれると怒る気も失せるし、果たして今怒って猫に通じるのか?と疑問もありますよね。
猫のイタズラが日々の生活からくるストレスでわざとイタズラしているのであれば、飼い主としては対策法も取らなければいけないなと思います。
そこで、猫はなぜイタズラをするのか?その理由と、イタズラされたときの猫に伝わる叱り方、イタズラの対策法を調べてみました。
猫がイタズラをする理由
猫がイタズラをする理由は様々ですが、飼い主が困っているだけで猫としてはイタズラしているつもりはなく、ただただ楽しくて遊んでいただけの場合と、猫からの何かしらの意思表示の場合が考えられます。
楽しくて遊んでいただけの場合は、飼い主が家に帰ったら箱ティッシュの中身が全て散乱していた、観葉植物の土がほじくり返されていた、カーテンがビリビリになっていたなど、猫を飼っていたら皆さんも一度はされたことがあるイタズラが大半です。
猫が高いところに登るイタズラをする理由
猫のいたずらで最もポピュラーなイタズラは、高いところに登るイタズラですよね。カーテンがビリビリになっていたり、食卓や台所に登ったり、エアコンの上に乗ったりと、飼い主が嫌がる行動をとる理由は、猫には高いところに登りたがる習性があるからです。
イタズラ中😅
バレたら怒られるぞ~💧#猫 #猫動画 #イタズラ #猫のいる生活 pic.twitter.com/xMduZ19400— 刹那 (@mikan97811309) August 4, 2019
家の中で猫が心地いいと感じる高い場所は、食卓、机、カーテンレール、ベッド、エアコンの上などです。
猫がカーテンをビリビリに裂く理由は、カーテンを裂くのが目的ではなく、猫は屋外では外敵から身を守るためや、高い場所にいたいために木登りをする習性がありますが、室内では木がないので屋外での木登り行動がカーテンを登るという行動に変わっているのです。その結果としてカーテンがビリビリになってしまうのです。
猫が飼い主の関心をひくためにイタズラをする理由
トイレの砂をワザと引っかいて外に出したり、物を破壊したり、家具や壁で爪を研いだりかじったり、視界に割り込んでニャーニャー鳴いてきたり、ドアの向こうで叫んだり、飼い主に構ってもらうために猫がイタズラをすることがあります。
物音がしたので急いでいました。
カメラが逆さになっていますがご了承ください。#動画 #猫 #イタズラ#フォロー希望 #子猫 pic.twitter.com/cNxZIVe9m1— ポテト (@poteto_530) May 7, 2019
猫が飼い主に相手にしてもらえてないと感じ、ストレスがたまっている可能性があります。
↓動画の猫も飼い主に構って欲しくて必死ですね。
食べ物ではないものを食べる理由
髪のゴムや電化製品のコード、カーペットをかじったり、おから製の猫砂や糞を食べる猫もいます。観葉植物を食べてしまう猫もいます。
髪のゴムや電化製品のコード、カーペットをかじるのは、猫にとってはこれらを狩りの獲物に見立てていたり、遊びの延長です。
あっ、見られた(ㅇ▽ㅇ)✨#猫 #イタズラ #目撃者 #ココからどう切り抜けるのか pic.twitter.com/8kTcO4NbqF
— 玄師 (@DjjnI5) October 16, 2018
おから製の猫砂や糞は、猫には食べられるものと認識されているのです。観葉植物は、猫にとっては猫草のつもりのようです。
猫に伝わる叱り方
イタズラしてはダメだと伝わる叱り方
イタズラをしているのを見かけたときは、その場ですぐに叱る必要があります。その場ですぐに叱らなければ、今自分がやっていることが悪いことだと認識ができません。後から怒っても、何を叱られたのか認識できないのです。
猫の基本の考え方はとてもシンプルにできています。「安全か危険か」を軸に生きています。よって、複雑なことは伝わりにくいので毎回違う言葉で叱るのではなく、叱るときに使う言葉を統一する叱り方をするようにしましょう。
毎回叱るときに「コラッ!」と言っていると、猫は「コラッ!」と言われたら、これは悪いことなんだとわかるようになります。しかし「コラッ!」も音声として認識しているだけなので、あくまでも声の大きさ調子は変えず、毎回同じスタンスでという叱り方をするようにましょう。
イタズラしてはダメだと伝わらない叱り方
猫にとって頭ごなしに怒る叱り方は禁物です。上記の猫に伝わる叱り方をしましょう。大声で怒ったり、思いっきり叩いたりするのはやめてください。怒鳴るったり強く叩くと、猫にとって飼い主は苦手な存在になります。
反対に飼い主は怒っているはずなのに、猫にとっては遊んでいると思われたら意味がありません。叱られていると伝わる叱り方をしましょう。
家に帰ってイタズラを発見すると、仕事で疲れているうえに片付けまでしなければならないと、頭にきて怒ってしまうかもしれませんが、その時点で怒っても猫はなぜ怒られているのかわかりません。イタズラされたタイミングで叱ることができなかった場合、叱ることはやめましょう。
叱るときに猫の名前を呼ぶのはご法度です。名前を呼んでしまうと、名前を呼ばれることそのものを、猫が叱られることと誤解してしまうことがあるためです。
猫のイタズラの対策法
猫の高いところに登る行動への対策法
猫に登ってほしくないところに登るのをやめさせるためには、猫を「ハッ!」と驚かせ、強制的に登ることをやめさせる対処法が的確です。しかし、猫へのストレスが大きいため、出来る限り使わないようにしましょう。
猫が食卓や台所、机、エアコンの上に登れないように障害物を置いたり、カーテンは爪が引っかからないような素材のものに替えてしまうという対策法があります。
↓エアコンの上に乗ってしまう猫用に飼い主も対策を頑張ってますね。
逆に、登っても大丈夫なように食卓や机の上から危険なものを除けたり、カーテンは破られても大丈夫な安物に替えるという対策法もあります。
魅力的なキャットタワーやキャットウォークを用意してあげたり、カーテンに爪が引っかかるのは爪が長いからなので、爪をしっかり研げるように引っかかりの良い爪研ぎを用意してあげることも効果的です。
猫が飼い主の関心をひくためにイタズラをすることへの対策法
飼い主も日々の生活に追われて忙しいかもしれませんが、毎日猫と触れ合う時間を取り、猫が相手にしてもらえていないとストレスを感じないように、遊んであげたりブラッシングをしてスキンシップしてあげましょう。
猫が飼い主の関心を引くためにイタズラをすることへの具体的な対策法としては、猫が飼い主の関心をひくためにイタズラをして騒いでいる最中は、無視をして応じないようにしましょう。
猫のイタズラの最中に飼い主が応じてしまうと、その行動をとれば飼い主は応えてくれると学習してしまい、なおさらイタズラが増えてしまいます。
猫が静かにしていたり、大人しくしているときに猫のしてほしいことをご褒美としてしてあげると、大人しくしていると飼い主が応えてくれると学習してくれ、イタズラは減っていきます。
家具や壁へのイタズラは、あらかじめイタズラをされる場所に猫の嫌いなニオイをつけて、近寄らせないのがポイントです。
猫は柑橘系やハッカ、香辛料のニオイなどが苦手とされています。ただし、猫はアロマオイルやエッセンシャルオイルの成分を代謝できず、中毒を起こすことがあるので、これらは使ってはいけません。
市販のしつけ用スプレーを使うと安全で手軽です。直接ニオイをつけられない場合は、ティッシュペーパーや布にニオイをつけて、猫にイタズラされたくない場所に置くのがオススメです。
普通の猫よけスプレーと違って、柑橘系のスプレーなので嫌な匂いがしません。
かじられたりすると困る所にはもってこいです。
食べ物ではないものを食べる行動への対策法
猫が口にしそうなものを猫の生活環境の中から一掃します。電化製品のコードにはコードカバーで覆いをします。
↓飼い主と猫の知恵比べになってますが、コードにカバーをしている動画です。
おから製の猫砂は紙製のものなどに切り替えます。糞は猫がしたらすぐに片付ける習慣をつけましょう。
観葉植物は置かないようにします。特に植物に関しては、口にすると毒性のあるものもあるので、中毒予防という意味でも重要です。
食べ物ではないものを口にしたときに「まずい」と感じさせることができれば、猫が口にすることはなくなります。
まずいと感じさせるためには、猫が嫌いな辛いソースやわさびなどを塗りつけておくのが一番手軽な方法でしょう。猫に味覚嫌悪を引き起こす忌避剤なども市販されていますので試してみる価値があります。
まとめ
イタズラされる前に猫の習性や行動を観察して、事前に対策法を練っておき、イタズラされる機会を減らしましょう。
イタズラされない環境作りが大前提で、また、イタズラされても大丈夫な環境作りも大切です。
- その場ですぐに叱る。叱るときに使う言葉を統一する。
- 声の大きさ調子は変えない。
- 毎回同じスタンスで叱る。
家に帰って猫のイタズラを発見したら、怒るのではなく1日放っておいた分、構ってあげましょう。
猫は遊び相手がいなくてストレスがたまっているはずです。発散させてあげないと拗ねてしまいます。飼い主がいない間も飽きないで遊べるように、おもちゃなども置いておくといいですね。
猫のイタズラには頭を悩ませる飼い主も多いかもしれませんが、猫にとっては悪気がなかったり、猫からの意思表示かもしれません。頭ごなしに叱るのではなく、イタズラをなくすためには猫がなぜその行動をしたのかと、猫に気持ちに心を配ってあげてくださいね。