猫も『しゃっくり』するんです!猫のしゃっくりって見たことありますか?私は猫がしゃっくりするなんて初めて知りました!
猫も人間のように、ヒックヒックとしゃっくりをするのでしょうか。人間同様、辛いんですかね。私はしゃっくりが続くと、筋肉痛になります。
猫は一体どんな時にしゃっくりをするんでしょうか。何かの予兆なんでしょうか?
私と同じく、猫がしゃっくりするということを初めて知った方や、猫を飼っていてしゃっくりの現場に遭遇した方も、「そうだったんだ!」とビックリしてしまいますよ!
猫のしゃっくりは、人間と一緒なのか?なぜしゃっくりが出るのか?調べてみました!
猫のしゃっくりとは?
猫のしゃっくりは人間のしゃっくりと違い、お腹の真ん中だけピクピク振動させるような仕方です。ぱっと見わかりづらいので、見逃してしまうこともあります。
動画の猫はしゃっくりで寝られないようです。しゃっくりの様子が見てわかりますか?
人間のしゃっくりは、ヒックヒックと横隔膜の強直性痙攣と、声帯が閉じて音が出る状態が、一定間隔で繰り返される現象です。数分から数十分で止まります。
猫のしゃっくりで、ヒックヒックという音は聞こえません。猫のしゃっくりは、人のしゃっくりと違い、お腹の真ん中、横隔膜あたりがピクピクとリズミカルに波打ちます。
猫のしゃっくりの注視すべきポイントは、無音・お腹の動きです。動画のような猫のしゃっくりも、横隔膜の痙攣で起きます。また、猫のしゃっくりは1日程度で自然に治ります。
猫のしゃっくりは声や音は出ないのでわかりにくいかもしれませんが、丸まって寝ている時にも起こります。
その時は身体全体がピクピク振動するように動くので、異変に気付きやすいです。猫のしゃっくりは人間と同じで痛みなどはありません。
しかし人間にとってもしゃっくりが出始めると体力を消耗して辛いのと同じで、動画のように猫にとってもしゃっくりは不快なものに変わりはありません。
猫のしゃっくりが出やすい年齢というものもあります。猫のしゃっくりは、咳や毛玉を吐き出そうとする仕草と似ているため動画のように見分けがつきづらいです。
猫のしゃっくりの原因
猫のしゃっくりの原因で主なものは食事の仕方です。
- ご飯の食べ過ぎや、早食いをして出るしゃっくり
- ご飯を食べたり水を飲む時に、空気を多く取り込んだために出るしゃっくり
- 冷たい水を飲んだ時に出るしゃっくり
- 興奮して遊んだり、激しい運動後に横隔膜の痙攣で出るしゃっくり
これらのしゃっくりは特に心配する必要はありません。食べ過ぎが原因の猫のしゃっくりの場合は猫が嘔吐する可能性もあるので、少しだけ注意しましょう。
猫のしゃっくりの特徴として、大人猫ではしゃっくりをする猫は非常に少なく、子猫や若い猫のうちは動画のようにかなりの確率でしゃっくりが出ることがあります。
子猫や若い猫は臼歯が発達していないので、ご飯が柔らかいものや食べやすい小粒のものが多い場合、少し噛んだだけで飲み込んでしまいます。
ご飯の丸飲みは空気を一緒に飲み込んでしまうので、しゃっくりが出やすくなります。
食事の仕方でしゃっくりが出ている場合、それを繰り返してしまうといつのまにか習慣化してしまうこともあり、頻繁にしゃっくりが出てしまいます。
猫のしゃっくりは、寒暖の差や、喉に毛玉がひっかかって引き起こされることもあります。
また、咳をして出る場合もあります。動画では、くしゃみと咳としゃっくりの違いがよくわかりますね。
猫のしゃっくりはストレスで出ることもあります。急な環境変化、周囲の音が大きい、部屋の模様替え、引っ越し、落ち着ける場所がないなど、様々なことがストレスになります。
猫を怒らせる飼い主さんと、怒ってしゃっくりが出てしまった猫の動画です。あまりストレスは与えない方がいいですね。
猫のしゃっくりの止め方
猫のしゃっくりは、健康な猫の場合、時間はかかりますが自然に止まります。動画のように猫自身で落ち着くのを待つことができます。
人間のしゃっくりを止める方法を、安易に実行するのはやめておきましょう。
ただし放置していても大丈夫ですが、喉にご飯や毛玉か何かが詰まっていないかは確認した方がいいです。
急いでご飯を食べている時にしゃっくりが出ているのであれば、一旦ご飯を下げて様子を見ることもやってみましょう。
猫のしゃっくりは、多くの場合、喉の奥への機械的な刺激で引き起こされていますので、喉につまっているものを吐き出したり飲み込んでしまえば自然と治ります。
猫のしゃっくりが止まらない時には、水を飲ませてあげることで落ち着くこともあります。
水の飲み方によっては次の動画のようにしゃっくりが出てしまうことはありますが、様子を見ながら水を与えてあげるとしゃっくりが自然に止まることもあります。
マッサージをして、しゃっくりを止めてあげる方法もあります。
猫のみぞおちや横隔膜のあたりを優しく手のひら全体で押してあげると、しゃっくりが止まることもあります。
また猫の喉や胸のあたりを優しく抑えるように撫でてあげることも効果があるようです。
眼球圧迫、鼓膜・耳道皮膚への刺激も効果があります。顔のマッサージをしながら両方の眼球を軽く親指で10秒ほど圧迫します。
猫が嫌がるようであれば、綿棒などで耳の穴入り口付近を掃除してあげる方法でも大丈夫です。
肩(三角筋)や首の後ろの皮膚や筋肉を優しい力でつまむ・つねるのも効果的です。
猫にマッサージをする時は、動画のように優しく、力を入れすぎないように気をつけましょう。
猫の身体が冷えて寒い場合は、毛布などに包んであげるか、暖房器具で暖めてあげましょう。
猫の口を開け、舌を触って唾を飲み込ませてあげることも効果的です。
ハチミツか砂糖を溶かした水を与えることも、しゃっくりを止めるのに良い方法です。
これらの方法を試してみて、1日以上猫のしゃっくりが止まらない場合は、獣医師に相談することをオススメします。
猫のしゃっくりと猫の病気との関連性
猫は様々な器官の異常によってもしゃっくりが出ます。横隔膜を刺激する病気は胃ガンや食道ガンなどの消化管腫瘍、肺炎や胸膜炎、気管支喘息などの呼吸器の病気があります。
脳腫瘍などの脳の疾患、神経が刺激される病気、感染系の病気、アレルギーなどが原因でも、しゃっくりが出ることがあります。
猫がしゃっくりをしながら何度も吐く、大量によだれを垂らし呼吸が荒い、首を触ったら脈が早いなどの異常が見られた場合は、異物誤飲の可能性もあります。
放っておけば窒息するかもしれませんので、すぐに獣医師に診てもらってください。
1日以上しゃっくりが止まらなかったり、嘔吐や下痢、運動障害などが見られた時は、すぐに獣医師に相談しましょう。
猫のしゃっくりの予防法
ご飯の食べ過ぎや早食いといった健康な猫にも起こるしゃっくりは、飼い猫の場合、飼い主のご飯の与え方の工夫などで起こりにくくしたり予防することができます。
動物を飼う上で基本的なことですが、猫に与えるキャットフードの適正量を守りましょう。
キャットフードのパッケージに記載されている、1日に与える量を参考にして、適正量をきちんと計り与えることで、ご飯の食べ過ぎを防ぐことができます。
ご飯を食べてから次のご飯までの間隔が長いと、猫が空腹になり食べるスピードが上がってしまいます。
早食いをしてしまう猫はご飯を食べすぎる傾向にあります。猫は自分で意識してゆっくり食事をするということはできません。
ご飯の出し方を飼い主が、朝、昼、晩、寝る前など、1日分の食事量を小分けにして何回かで与えることも効果的です。
動画のように、時間をかけて食べさせるために早食い防止用のエサ皿などを使うのも効果的です。
猫のご飯の回数は、1日の総量内であれば何回与えても構いません。
回数を増やして食べ過ぎを防ぎ、早食いの場合は途中で一旦取り上げたりして、食べる時間を伸ばしてあげてみてください。
猫がエサの丸飲みでしゃっくりをしてしまう場合もありますので、ドライフードを細かくしてから与えるという方法もあります。
猫にとっては食べづらい感じになりますが、その分ゆっくり食べるようになります。
ドライフードの粒の大きさが大きくなった方が噛んでくれる猫には、大きい粒のドライフードに変えましょう。
ウエットフードであれば、ほぐれやすいものを与える方法もあります。
ドライフードで丸飲みするからといって、消化吸収を気にして、缶詰やパウチなどの柔らかいウエットフードに切り替えるのはやめたほうがいいです。
偏食になりやすくなり、ドライフードを避けるようになります。歯にウエットフードの食べかすが残って歯肉炎などの原因になってしまうこともあります。
猫がご飯を食べる場所が、あまり猫にとって落ち着かない場所である場合、猫は急いで食べるようになります。猫のご飯は、猫が落ち着ける場所で食べさせてあげましょう。
寒冷刺激を避けることも大切です。寒冷刺激とは「冷たい」とか「ひんやり感」のことです。猫の飲み水が冷たいと横隔膜を刺激してしまいます。
猫の飲み水は室温と同程度の温度にしておくと刺激が少ないです。いつでも新鮮な水が飲めるようにしてあげましょう。
他にも、冷たいものを触る、エアコンの冷気に直接当たる、身体が濡れることも、寒冷刺激になります。
猫の居住スペースの室温は25〜30度程度に設定します。猫の寝床がエアコンのすぐそばにあると直接冷気を浴びてしまうので、気をつける必要があります。
猫の身体を洗うときも人肌の温度のお湯を使います。洗った後はタオルで水分をよく拭き取り、怖がらなければドライヤーで乾かしたり、暖房をつけて乾かしてあげましょう。
また猫が毛づくろいをして大量の毛を飲み込んでしまうことがないように、1日1回はブラッシングをしてあげましょう。特に換毛期は普段より念入りにブラッシングが必要です。
毛玉防止用のキャットフードや、サプリメントも多く販売されています。試してみるのもいいですね。
猫はストレスを感じるとグルーミングを行う回数が増えてしまいます。猫が毛づくろいをする回数が増えると、必然的に飲み込む毛の量も増えてしまいます。
お腹の中の毛玉はしゃっくりや嘔吐を引き起こしてしまうので、できるだけ毛を飲み込ませないように気をつけましょう。
グルーミングは猫の不安解消行動の一つです。猫のストレスをできるだけ取り除いてあげる必要があります。
まとめ
猫のしゃっくりは、一見わかりづらく見逃してしまいがちです。猫のお腹の様子をよく観察してあげる必要があります。
猫のしゃっくりは人間のように声は出ず、お腹の真ん中あたりがリズミカルに波打ちます。
しゃっくりの主な原因は食事の仕方ですが、重篤な病気が隠れていることもあるので注意が必要です。
猫のしゃっくりは、健康な猫の場合、自然に止まりますが、喉に何か詰まっていないか、気をつけましょう。
猫のしゃっくりの予防で大切なことは、食事の仕方の改善、寒冷刺激を避ける、ブラッシング、ストレスを与えないなどです。
猫のしゃっくりから、猫の生活習慣の改善、健康管理、病気になりにくい環境作りに役立たせることができます。
猫のしゃっくりは可愛い動作の一つですが、何らかの異常のサインの可能性もあります。
猫の様子をよく観察して、いつまでも猫と楽しく暮らすためのヒントにするといいですね!
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