猫のうんちが臭すぎる原因は?またにおいを抑える4つの方法を一挙紹介!

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愛猫と暮らしている中で毎日欠かせないのが、猫のトイレ掃除ですよね。

うんちやおしっこを取って新しい猫砂を入れる、面倒な作業ですが、愛猫の健康状態を把握する為には大事な日課作業となってきます。

その毎日のトイレ掃除の中で、『いつもよりうんちのにおいが気になる』『いつものうんちとにおいが違う』と感じた事はありませんか?基本的に、毎日決まったキャットフードだけを与えていれば、うんちも同じにおいのはずですよね。

それなのに『いつも嗅いでいるにおいより臭い』と違和感を感じたら、それは愛猫が『調子が悪い』というサインと考えられます。

もしかしたら、なんらかの病気にかかっている事も。自分で症状を伝える事ができない猫にとって、うんちを毎日チェックすることは愛猫の健康状態を知る為の大切なバロメーターになってくるはずです。

うんちの形や色、頻度や柔らかさなどでもチェックしますが『におい』も大事な判断材料になるんですよ。

今回は、そんなにおいを見逃さない為に、猫のうんちが臭い時に考えられる原因や病気、またうんちのにおいを軽減される対処法をご紹介していきたいと思います。

猫のうんちは特に臭い?

猫のうんちは他の動物と比べるとかなりにおいがきついと言われています。猫以外の動物を飼った経験のある方は、猫を飼い始めてうんちのにおいにビックリしたという人も多いのではないでしょうか?

健康な猫でもうんちのにおいが臭いと言われていますが、その理由としては2つの原因が考えられます。

タンパク質の量

まず1つ目はタンパク質の量です。肉食動物の猫が摂取する『動物性タンパク質』の量は、人間と比べて約5~6倍取る必要があると言われています。

また、それは犬の1.5~2倍以上とされています。動物性タンパク質に多く含まれている含硫アミノ酸(メチオニン)が体内で代謝され、メチルスルフィド、硫化水素、インドール、スカトールといった、いかにも臭そうな物質に変化させます。タンパク質が消化されるとにおいの強い成分が発生するので、当然他の動物よりうんちのにおいが臭く、きつくなるわけです

体臭

そして2つ目は『猫自身のにおい』です。猫はこまめに毛づくろいをしている印象がありますよね。セルフグルーミングしている猫は、基本的には体臭の少ない動物と言われています。

それは体を綺麗にする目的だけではなく、自分のにおいを舐めとって敵となる動物に気づかれない様にするという野生の心得でもあります。

しかし、舐めたものは胃の中に入りそれがうんちとなって排出されてしまいます。その為、猫独特のにおいが凝縮されたうんちになるのは仕方がない事ですよね。

特に気温や湿度の高い梅雨時などは、においが強くなります。これは、この時期ににおいを作る微生物の活動が活発になる為です。微生物は気温25~35度、湿度70%以上になると活発になり急激に増殖します。

夏や梅雨時はこの条件が整う為、他の季節よりもにおいが強烈になるのです。雨の日は窓が閉めっきりで空気がよどんでいる為、嫌なにおいがより強烈に感じられますよね。

猫のうんちが普段より臭い時に考えられる原因

健康な猫のうんちでも臭いという事を上記で説明しましたが、いつも嗅いでいると健康なうんちのにおいが分かってきますよね。

その中で『今日はいつもと違うな、いつもより臭いなと感じた場合』の多くは消化不良や栄養過多になっている事が考えられます

消化不良

猫のうんちのにおいが強くなる、ほとんどの理由は『消化不良』と言われています。つまり『食べ物』(キャットフード)が大きく関係するという事ですよね。

猫は消化しにくいキャットフードや質の良くないキャットフードを食べる事によって『消化不良』を起こしてしまいます。

例えば、野生の猫は全く食べていなかったトウモロコシや小麦などの穀物類を主原料としているようなキャットフードや、化学添加物などが大量に使用されているキャットフードなどは猫の体が過剰に反応して『消化不良』に繋がってしまうのです。

穀物や合成添加物など、元々なかった物を体に入れる事は『消化不良』だけでなく、アレルギーや別の病気を引き起こす可能性も増えますので、キャットフードの原材料をきちんと確認していいものだけを食べさせるようにしましょう。

消化不良の場合、緑かかった黄色のうんちになることが多い言われています。

また、においがきつくなるだけでなくうんちの量も増えることがあります。例えば肥満猫用のキャットフード。肥満猫用のキャットフードはカロリーを減らし満腹感を出させる為にかさ増しするのに大量に食物繊維が混ぜ込んであります。

その為に、肥満用のキャットフードを食べるとうんちが以上に大きくなり量が増えます。キャットフードを変えた後などに、いつもよりうんちの量が多くなったと思われた場合、キャットフードの栄養素によってうんちの量が増えているのかもしれません。

消化不良などでうんちが増えた場合には臭いだけでなく、病気の原因にもなる場合もあるのでキャットフードを見直す必要があります。

便秘

人間でも便秘になると体内にうんちが溜まっている状態になりますよね。猫も同じで便秘はうんちの臭いが臭くなる原因ともなります。

また、猫にとっても食欲不振や体調不良ともなりますので、なかなかうんちが出ないようであれば病院での診察を受けた方がいいでしょう。

腸内環境の乱れ

猫は非常に心身ともにデリケートな生き物で、環境の変化や飼育状況などからストレスを感じやすいです。そして、そのストレスを溜め込む傾向にあるので、腸の機能が低下しやすいと言われています。

ストレスは万病の元と言われていますが、一番影響を受けるのが消化器官で便秘になったり、逆に下痢になっていまうことがあります。

腸には善玉菌と悪玉菌が存在し、絶妙なバランスを保つ事によって消化吸収と排出をスムーズに行なえる腸内環境を作り出していますが、強いストレスはそのバランスを崩してしまうのです。

ですから、同じキャットフードをあげていても腸内環境が乱れていると排便ペースも乱れて、今までよりもうんちが臭くなったりしてしまいます。

病気

病気によってもうんちのにおいがきつくなることがあります。原因の多くは硫化水素の増加で、具体的には慢性腸炎、膵炎、消化管の感染症、消化不全によって引き起こされます。

においだけで病気かどうかを判断する事はとても難しいですが、トイレ掃除の時ににおいを確認する習慣をつけておけば猫の体調の変化にいち早く気づくことができますよね。

また、においに加えドロッとしたタール状の便であれば消化管の中で出血している可能性が考えられます。血が混じっているなら大腸から出血していることもありますので、早めに獣医師さんに連れて行ってあげましょう。

このように、うんちがいつもより臭いと感じた場合、消化不良や腸内環境の乱れだけでなく深刻な病気のサインであることもありますので、いつも以上に猫の行動や食欲を観察し早めに対処してあげることが大切です。

うんちで分かる猫の健康チェック

飼い主なら猫の健康状態を毎日把握しておきたいと思いますよね。そこで、猫の普段の健康なうんちの状態はもちろん、異常があるうんちの状態も知って、なにか異常があったらすぐ対処できるようにしていきましょう。

健康な猫のうんち

正常な場合
・一日に1、2回の回数
・猫トイレ用スコップで拾い上げても崩れない硬さ(猫砂があまりつかない)
・適度な水分を含んでいる
・ツヤがある
・未消化の食べ物や異物が混じっていない
・こげ茶色、濃い黄土色
・異臭がない

食べているものや腸内環境に個体差がある為、全ての猫が一律に同じわけではありませんが、正常なうんちにはある程度共通点がありますよね。上記の状態を踏まえて、愛猫のうんちをしっかり確認して、健康チェックに役立てましょう。

トイレの時間は30秒~1分程度が一般的と言われています。それ以上長いと下痢や便秘の可能性も考えられますが、回数や時間は個人差がありますので、いつも上記のほかに時間も把握しておくことが大切です。

また、健康的なうんちの一回の量は、人差し指1~3本分程度でおよそ75%の水分と25%の固形成分からできていると言われています。

軟便や下痢

下痢の場合
・一日に何度もでる
・猫トイレ用スコップで拾い上げると崩れてしまうほど柔らかい(猫砂がまわりにたくさんつく)

キャットフードを変えてから上のようなうんちが出る場合は、アレルギー性腸炎、細菌・ウイルスが腸で増殖している、水分や脂肪分の摂取が多い、ストレスを感じているなど、猫にとって良くない状態にある事が考えられます。

便秘の時など硬めにうんち

便秘の場合
・トイレに行く回数が少い
・粒のようなポロポロした硬めのうんち

食欲不振や肉類の食べすぎ、水分不足、カルシウム過多、加齢やストレスなどから便秘になったりうんちが硬くなる事があります。

いつもと違う色

色が違う場合
・緑かかった黄色のうんち:消化不良
・灰色っぽい黄色のうんち:脂肪がきちんと分解されていない可能性
・濃褐色のうんち:動物性タンパク質の過剰摂取

うんちの色は、消化の際に分泌される胆汁に含まれるビリルリンという物質の濃度によって変化します。

いつもと違う形

出血している場合
ドロッとしたタール状のうんち:消化管の中で出血している可能性あり
・血便:大腸からの出血など

うんちに鮮血が混じっている場合は大腸(肛門付近)からの出血がうんちに付着したと考えられますが、真っ黒なうんちが出る場合も『血便』の一種です。胃や小腸で出血したものが黒く変色する為、黒色のうんちになります。

猫のうんちのにおいを軽減させる4つの対策

次は、一番気になる対策について話していきたいと思います。愛猫のうんちのにおいが普段から気になっているという人はぜひ試してみてくださいね。

臭いを軽減させる方法
・キャットフードを変える
・食物繊維
・腸内を整える
・運動をさせる

キャットフード選び

・肉や魚が主原料のもの
・穀類が少ないもの
・添加物を使用してないもの

猫は元々動物性タンパク質を人間より多く摂らなければならないというのは上記でお伝えしました。

そのタンパク質を多く含む肉や魚の中でも、ミートミール(動物の血液や毛などの副産物を含んだもの)などが主原料となっているキャットフードも売られています。

それらのキャットフードは、消化されづらく猫のうんちのにおいの元になることがあります。

その為、うんちのにおいを軽減するキャットフード選びが重要となってきます。肉や魚が主原料となるキャットフードで副産物が少ないものを選ぶようにしましょう。

また、『穀類が少ないキャットフード』『添加物を使用していないキャットフード』など猫にとって消化されやすいキャットフードかどうかをしっかりと確認して選ぶことが大切なポイントとなってきます。

オススメのキャットフード5種類
・モグニャン
・カナガン
・シンプリー
・ジャガー
・フリントリバーランチ

上記の5種類のキャットフードは猫が美味しく食べられてうんちのにおいも解決できるという猫にとっても飼い主にとっても嬉しいキャットフードです。

どのキャットフードもスムーズな消化と豊富な食物繊維で腸内環境を整えるのにも最適です。

猫に必要な栄養バランスが配慮されているので、全猫種、子猫~シニア猫までみんなにオススメです。

次の動画は愛猫のうんちのにおいに悩んでいる飼い主さんが、上記でもオススメした『カルガン』というキャットフードでうんちのにおいを軽減させる事に成功したものです。

食物繊維不足を解消する

便秘はうんちのにおいの原因の一つだと紹介しましたが、便秘の原因のほとんどが食物繊維不足です。その為、便秘気味の猫には食物繊維が多めに含まれている毛玉ケア用のキャットフードをオススメします。

また、食物繊維が多く含まれているサツマイモを直接調理して与える事で食物繊維の不足を補う事もできます。

猫にサツマイモを与える場合は、食べやすいようにみじん切りなど細かく切って、茹でて加熱してあげてくださいね。皮付きの方が栄養素が高く、猫にとっても問題がない為、オススメです。

しかし食物繊維をあげすぎると、逆にうんちが柔らかくなってしまったり下痢の原因にもなるので与える量には注意が必要です。

腸内を整える

うんちが臭い場合、腸内環境が悪くなっている場合も考えられます。消化不良や食欲不振など腸内の働きが低下している時には、乳酸菌などを与えて腸内環境を整えてあげるといいでしょう。例えば次のような商品がおすすめです。

運動不足を解消する

運動不足も体内の働きの低下の原因になり、消化不良や食欲不振に繋がり、うんちのにおいへも繋がってしまう場合もありますよね。室内飼いだとゴロゴロしている時間が長くなってしまい、運動不足や肥満気味になってしまう事が多いです。

その為、毎日愛猫と遊ぶ時間を設けて猫の運動不足を解消してあげましょう。愛猫が喜ぶ遊びを見つけて体内の動きも活発にしてあげましょう。

まとめ

健康なうんちの元
・品質の良いキャットフード
・適度な水分摂取
・食物繊維の取り過ぎに注意
・腸内を整える
・運動をさせる

どんなに可愛い愛猫のうんちでもにおいがきついのは不快ですよね。それは綺麗好きな猫からしても同じはず。お互いが快適に過ごす為にも、うんちのにおいを改善できる事があるなら取り組みたいですよね。

しかも、『キャットフードを変える』という非常にシンプルな方法で改善することができるのなら試してみない手はないと思います。

品質の良いキャットフードを食べさせる事は、うんちのにおいを軽減させるだけではなく、愛猫の健康維持や促進にも役立ちます。

そして、美味しい食事と一緒に水分しっかり取ってもらえる食事環境を作りましょう。食物繊維の取りすぎには注意が必要ですが、適度な量の食物繊維は必要です。

肉主体のキャットフードで食物繊維は3%程度が目安としていいと言われているので参考にしてみてくださいね。

うんちは大切な健康のバロメーターです。色や形、多い・少ないといった状態だけでなく、常日頃愛猫のうんちの『におい』もしっかりとかいで状態をチェックし、普段と違うか違わないかを基準として健康チェックを行なっていきましょう。

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