猫の威嚇のポーズって?ポーズでわかる猫の気持ちと状況別の対処法!

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丸くなって転がったり、顔を洗ったり、足をたたんで座ったり…。
猫は実に様々な、愛らしいポーズを見せてくれる動物ですが、「猫の威嚇のポーズ」がどんなものかご存知ですか?

猫はのんびり気ままに生きているように見えて、実は思わぬところに敏感だったり、臆病だったり、独特のこだわりがあったり。実は意外と神経質でデリケートな動物です。そして、その神経質でデリケートな部分は、時として、威嚇行動となって現れます。

そのため、猫の威嚇のポーズや、どんな時に威嚇のポーズをするのか、威嚇のポーズを取られたらどう対処すればいいのかを知っておけば、気持ちや行動をとても理解しやすくなり、飼っている猫ちゃんや、お迎えしたばかりの猫ちゃんとの絆を深めることができるんです。

私自身、猫を飼い始めたときには猫の威嚇のポーズなどについて全然知らなくて、威嚇してること自体に気づけなかったり、威嚇されてるとわかってからもどう対処して良いかわからなくて戸惑うばかりでした。そして、猫にそっぽを向かれて、なかなかなついてもらえなかったり、引っかかれたり。

でも猫の威嚇のポーズがどんなものなのかということや、どんな状況で威嚇をするのかついて勉強した結果、猫が嫌がることや怖がること、こだわることががすごくわかりそして、猫との距離の取り方やコミュニケーションがぐっと上達し、猫との生活がとても楽しいものになりました!!今は猫もすごくなついてくれて、幸せいっぱいの日々を送ってます。

この楽しさや充実感を、ぜひ皆様にも味わっていただきたい…!!なので、今回はその経験を踏まえつつ、猫の威嚇のポーズや猫の気持ち、威嚇のポーズを取る状況や対処法について解説しちゃいますね!この記事が皆様のハッピーにゃんライフのお役に立てたらうれしいです(#^^#)

猫の威嚇のポーズってどんなもの?威嚇のときの気持ちは?

猫の威嚇のポーズには、大きく分けて2つの種類があります。
主に怒っているときに見せる「オラオラモード」のときの威嚇のポーズと、怯えているときや不快感を表現するときに見せる「びくびくモード」のときの威嚇のポーズです。

「怒っているときだけじゃなく、怯えているときも威嚇するの?」って不思議に思う方もいるかもしれません。けれども実は意外と、怖いと思う気持ちから威嚇をすることが多いんです。私の経験からするとむしろ、恐怖からの威嚇の方が、怒りからの威嚇より頻度が高いかと。

だからきっと、「オラオラモードの威嚇のポーズ」より「びくびくモードの威嚇のポーズ」を見たことがある人の方が多いのではないかと思います。

具体的にどんなポーズかを下で説明しますね。なお、2種類のポーズが混じった感じで出ることもありますが、その場合は「怖がりながらも怒っている」「怒ってる気持ちもあるけど、やっぱり怖い」といった感じで、猫の気持ちに揺れや幅があると解釈してもらえればいいと思います。

「オラオラモード」のときの威嚇のポーズ

  • 目…相手をにらみつける感じで、瞳孔が細くなる
  • 耳…立てたまま、やや後方に引きます(耳が横に来る感じ)
  • 姿勢…腰を高めに上げて、体を大きく見せる
  • 口…あまり大きく開けずに、「う~」と低くうなったり、「アォ~、ナォ~」と聞こえる、発情期の猫のような大きな声を出す
  • しっぽ…S字を描くように振ったり、鞭のように左右に振ったりする
  • 毛…逆立つ。そのせいで尻尾が普段より太くなる

下の動画のような感じです。怒ってオラついて「一発かましてやろう!」って気分になっているときなどにこんなポーズや鳴き声になります。

ちなみに動画の飼い主さんは、オラついてる猫のけんかを遊び半分に買っちゃってるようですが、皆さんは威嚇モードの猫とけんかしちゃだめですよ。最悪、思いっきり引っかかれたり噛まれてけがすることになりますからね。特に噛まれると痛い上に膿むし、悲惨です…!!

「びくびくモード」のときの威嚇のポーズ

  • 目…かっ、と大きく見開かれ、瞳孔も真ん丸になる。時に白目が見えることも
  • 耳…ぺたんと倒して斜め横~後ろに引っ張る。イカの耳のように見える状態になったり、後ろに引っ張りすぎて頭にくっついたようになったりする
  • 姿勢…頭の方がものすごく低くなる。が、腰から下は思い切り高く上げる。(アーチのような姿勢)。腰が引けているのがはっきりわかる場合や、斜めに飛ぶように走る場合も
  • 口…大きく開いて牙をむき、蛇が威嚇するときの音のような「シャー!」という叫び声を発する
  • しっぽ…お尻にびたっとくっつけたり、2本の後ろ足の間に隠すように巻き込む
  • 毛…全体的に逆立って、体全体がぼわっと膨らむ感じになる

ポーズとしては、下の動画のような感じです。この子はまだ、口を開けて叫び声を発するまではしていませんが。

このように、オラオラモード、つまり怒って攻撃的になっているときの威嚇のポーズと、びくびくモード、すなわち怯えて防衛状態になっているときの威嚇のポーズには違いがありますので、猫の気持ちをはかったり威嚇の原因を探ったりするときの参考にしてみてくださいね。

猫が威嚇のポーズを取る状況

猫が威嚇のポーズを取るのは、猫の臆病さや繊細さやこだわりが前に出ているときだということは、最初に少しお話しました。ここでは、具体的にどんな状況になると威嚇のポーズを取るのかお話しします。

縄張りを侵害されると感じたとき

「猫は家につく」という言葉がありますが、この言葉は一説によると、猫が縄張り意識の強い動物であることから、そう言われるようになったのだということです。

猫は元々、決まった縄張りを持って、その中で単独行動をする動物でした。そして今もその習性が、縄張りへのこだわりとして残っています。自分が縄張りだと思っている場所に他の個体や動物が入ってくるのを嫌うのです。

そのために、窓の外にいる他の猫や野生動物などに向かってオラオラモードの威嚇のポーズを見せて縄張りに入ってこないようにしようとしたり、新しい猫を迎えたときにオラオラとびくびくが入り混じった感じで威嚇したりします。結婚相手や赤ちゃんなど、家に新しい人間が増えたときに威嚇する子もいるようです。

また、引っ越しなどで縄張りが変わってしまったときも、猫は縄張りへのこだわりから威嚇行動を起こすことがあります。いきなり風景が変わったり、自分の縄張りに染みついていた匂いがなくなったりすることで、強いストレスや不安を感じて威嚇に走ってしまうんですね。

おもちゃを取られそうになって怒ったとき

お気に入りのおもちゃを人間が取り上げようとしたときに、猫はおもちゃをがっちりくわえた状態でオラオラモードの威嚇ポーズを取ることがあります。

元々、猫は狩りをし、獲物を食べて暮らしていた動物です。飼い猫とおもちゃで遊んであげることには、その狩猟本能を満たす役割があります。おもちゃを獲物に見立てて猫に獲らせてあげることで、疑似的な狩り体験をさせてあげるんですね。それにより、猫は狩りができないストレスを解消することができます。

人間がおもちゃを取ろうとしたときに猫が怒るのは、お気に入りのおもちゃ=お気に入りの獲物だからです。

狩りで獲った獲物を他の動物に渡してしまうのは、せっかく苦労して獲った食べ物を手放してしまう行為になります。人間からえさをもらえる立場になったら、別にそれを食べなくても生きていけますが、野生下ではそうもいきません。えさを他の動物に取られたら、最悪餓死します。

獲物を取られたらやばい、と思う本能がまだ残っているので、猫はお気に入りのおもちゃにはとても執着し、人が取ろうとすると危機感を感じて威嚇し、取られまいとするのです。

うちの猫も、お気に入りのねずみさんおもちゃを「返してね」と言って取ろうとするとしばしば怒ってうなります。うなっているところに手を出すと爪出しパンチが飛んで来たりするので危険です。

ただ、気持ちが落ち着いてくるとおもちゃへの興味が失せたり、別のものに興味が行ったりするので、驚くほどあっさり離れてくれますが。

大きな生き物の動作や声に恐怖を感じたとき

私たち人間もそうですが猫も、自分よりも大きな動物に恐怖を感じることがあります。犬とかのことかなぁ、と思いがちですが、ちょっと考えてみてください。私たち人間も、猫より大きな動物ですよね?

猫たちから見ると、私たちの急な動作や声が、大きな動物が不意に襲ってくるように見えてしまうことがあります。そうなると「この動物怖い!身を守らなければ!!」という防衛本能が働き、威嚇行動を取るのです。

あと、掃除機や子供用のおもちゃを生き物と勘違いし、怖がって威嚇することもあります。実際うちの猫は、スイッチを入れると勝手に歩いてお座りなどの芸をする犬のぬいぐるみおもちゃがすごく苦手です。見るとすぐにびくびくモードで威嚇し始めます。

掃除機も嫌いで、近づいてくるとやっぱりへっぴり腰で威嚇しますね。大きな動物のような動きをする上に、稼働音が大きいので苦手なようです。

一度、威嚇を通り越して吐いてしまったこともあるので、今我が家では、「猫が同室にいる場合掃除機禁止」となっています。使う場合はまず、猫を離れた別室にどけて隔離してから、というルールです。

が、一口に猫と言ってもいろんな子がいるもので、逆に掃除機を動かすと喜んで寄ってきてしまう子もいます。友人宅の猫がそのタイプです。掃除機に毛を吸われる感覚がすごく好きで、掃除機の前に飛び出してくるのだとか。生き物だと思って怖がるものは猫それぞれの感性による部分があるのかもしれませんね。

「やめて」といいたいとき

「やめて!」といいたいときにも、猫は威嚇のポーズをしてみせることがあります。よくあるのは、触られるのが嫌になって「シャー!」と歯をむいて叫ぶパターンですね。触られたくない部分を触られたときや、不意に人間にぶつかられたときにこのような威嚇行動をする子もいます。

また、これとよく似たパターンで、病気やけがを隠しているときに「やめて、近づかないで!」と威嚇をすることもあります。

野生動物だった時代、他の動物に弱みを知られてしまうと危険だったため、猫は病気やけがを一生懸命隠しました。その習性が今も残っているため、病気やけがのときに威嚇します。近づかれたり触られたりすると隠しているのがばれてしまうと思って、必死で飼い主さんを追い払おうとするのです。

でも放置しておけば猫の健康状態が悪化してしまう危険性があるので、病気やけがが原因で威嚇している場合は病院に連れて行って処置を受けさせてあげてくださいね。

猫が威嚇のポーズを取ったときの対処法

猫は怒ったときそして、怯えているときに威嚇のポーズを取ります。私たち人間もそうですが、怒ったり怯えたりするのが続くと体力を使って身体がすごく疲れちゃうし、精神的にも良くないんですよね。

だから、猫が威嚇のポーズを取ったときにはそういったマイナスの気持ちを解消してあげるために、その原因に合った対処をしましょう。ここでは状況別の対処法について簡単に説明しますね。

猫が縄張りを侵害されると感じているときの対処法・そう感じさせないための予防策

威嚇が起こる前、つまり猫を迎え入れたり家族が増えたりする前に、新入りの猫や新しい人間の家族から離れたり隠れたりできる環境を作れば、猫の威嚇を予防したり和らげることができます。すでに威嚇行動が起こっている場合も、すみやかにそのような対策を行ってあげてください。

具体的には、人間の手が届きにくい高いところに登れるようにしてあげたり、猫しか入れない隙間や他者から見えにくい猫ハウス、箱を用意したり、新入りの猫を隔離するケージや別室を用意する、とかですね。

また、予防策としては、両者を引き合わせるタイミングを急がないことも重要ですね。しばらく合わせないようにしておいて、猫がにおい等に慣れて落ち着いてきてから対面させた方が、関係がうまくいく可能性が高くなります。

できれば、別室生活の間に、新しい猫や人の持ち物を嗅がせるなどして、においに少し慣らしておくとなお良いでしょう。

引っ越し時は、家具の配置を前の家と似た感じにして風景にあまり変化がないように見せかけたり、事前にその猫のにおいがついたものを部屋に配置して、においゼロ状態を防ぐと、多少なりと猫が落ち着き、新居に馴染むのが早くなるそうです。

猫がおもちゃを取られそうになって怒ったときの対処法

この場合に限っては「しばらく様子を見て猫の気持ちが冷めるまで待って、おもちゃを離したら片付ける」という対応で良いです。狩りの興奮が原因なので、それさえ鎮まってしまえば簡単に収まります。

が、興奮しすぎた猫がおもちゃをぼろぼろにして破壊したり、飲み込みそうな気配がある場合は別です。おもちゃを飲み込んだら、猫の命に危険が及びます。

なので、誤食の危険性がある場合は、何か別なもので気を引いて、その隙におもちゃを取り上げましょう。別なお気に入りのおもちゃや、大好きなおやつが効きます。

ちなみに、うちの猫に一番効果があるのはおやつ作戦です。食いしん坊でおやつの袋を覚えているので、それを猫にわかりやすいように大きく振って呼ぶと、ぱっとおもちゃを離して飛んできてくれるんです。だからその隙に、空いている方の手で猫が離したおもちゃを取ります。

ただこの作戦には、後で必ず猫におやつをやらなければならないという欠点があるため、あんまり使い過ぎはしない方が良いんですけどね。人間と同じく、猫も肥満になると、色々健康上の問題が出てくるので。

猫が大きな生き物の動作や声に恐怖を感じているときの対処法

この場合の対策は簡単。原因になっているものを稼働させないことや、原因になっている人が、急な動作をしないように気を付けたり、声のボリュームを絞ったりするようにすることですね。

でも掃除機など、どうしても動かさなくてはならないものもありますよね?その場合は、上の方にも書きましたが、ちょっとの間猫を別な場所に隔離する、といった対策をしてあげてください。原因になるものの姿が見えなくなったり音が小さくなれば、猫は安心できます。

猫が「やめて」といっているときの対処法

猫が威嚇を通して「それは嫌、やめて」と言っているわけですから、これはもう本当にシンプルに、すみやかにそれまで猫にしていた行為をやめることが一番の対処法です。

つまり、触っていたのをいったんやめて離れるとか、おなかを触らないようにする、とかいうことになります。健康チェック上、どうしても触らなければならない場合は除いて、ですが。触らなければわからない病気も多いので、その場合はちょっとの間だけ猫に我慢してもらうようにしましょう。

日々のケアである爪切りで触らなければならない場合も同様です。ただ、爪切りの時にあんまり暴れられると人間の身に危険が及ぶので、どうしてもできない場合は獣医さんなど、専門家に頼んで切ってもらうようにしてくださいね。

また、病気が原因で「来るな、触るな!」と威嚇をしている場合も、上にも書きましたが、状態の悪化を防ぐためにできるだけ早く猫を捕獲してキャリーバッグに入れ、病院に連れて行きましょう。

ただその場合は、猫が暴れたときに引っかかれたり噛まれたりしてけがをするのを防ぐために、厚手の服を着たり手袋をはめるなどといった対策を、必要に応じて取ってください。

猫の捕獲の道具として、洗濯ネットを使うのが有効な場合もあります。下の動画では、激しく威嚇している猫をうまく棒を用いながら洗濯ネットに入れています。参考にしてみてください。

 

まとめ

猫の威嚇のポーズ
・オラオラモードの威嚇のポーズ(主に怒っているときに出る)

・びくびくモードの威嚇のポーズ(主に怯えているとき、不快感を示すときに出る)

【猫が威嚇のポーズを取る状況】

  • 縄張りを侵害されると感じたとき
  • おもちゃを取られそうになって怒ったとき
  • 大きな生き物の動作や声に恐怖を感じたとき
  • 「やめて」といいたいとき

 

縄張りを侵害されると感じている
対象となっている猫や人から離れたり隠れたりできる環境を作る(高いところに登れるようにしたり、猫しか入れない隙間や隠れ家を作ったり、別室に新入りの猫を隔離するなど)

引っ越し時は、家具の配置を前の家と似た感じにしたり、事前にその猫のにおいがついたものを部屋に配置したりする

おもちゃを取られそうになって怒っている
猫が落ち着くまで待ってからおもちゃを片付ける。(※もしおもちゃを食べてしまいそうな気配があったら、すみやかに他のおもちゃやおやつで気を引き、隙を見て対象のおもちゃを取り上げること!)
大きな動物の動作や音に恐怖を感じている
恐怖を感じているものを稼働させるのをやめる。やむを得ず使う場合は、猫を別室に隔離する。

人が原因の場合はゆったりと動くようにしたり、大きな声を出さないようにするなど、所作に気を付ける

「やめて!」という気持ちを表している
それまでにしていたことをすみやかにやめる(触るのをやめるなど。ただし、病気などで「触るのをやめて!」と威嚇している場合は猫が嫌がっても病院に連れて行くこと)

猫も人間のように、特に何もないのに機嫌が悪くてむしゃくしゃしているときがあって、八つ当たりみたいに威嚇をすることもたまにありますが、大抵は何かしら原因があって威嚇をしているはずです。

猫が何度も同じところやものに対して威嚇を繰り返したりする場合は、原因をしっかり考えて対処してあげてください。そのまま放っておくと、ストレスから猫が体調を崩したり、あるいはトイレ以外のところにそそうをするなどといった問題行動につながる恐れがあります。

そう、威嚇は猫のストレスのサインなんです!人間が威嚇のポーズから猫の気持ちを読んであげることでストレスを減らせれば、猫もハッピーですし、必然的にリラックスした猫の姿を見ることが多くなることから、人間も癒される機会が多くなってハッピーになれますよね。

威嚇のポーズから上手に猫の気持ちを察して、みんなで幸せになりましょう!!

 

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