猫は夜行性で敵から逃げたり、獲物を捕らえて生活してきたために聴覚がとても優れています。いろんな音をキャッチしようとしてクルクルと自在に動く耳からは、猫の感情を知ることができます。
わたしは、ネコが好きでネコがいると、とにかく触りたい衝動に駆られます。丸まって寝ている時にそっと触ったり、外を眺めている時に触ったり。気を使って触っているつもりですが、しつこく触りすぎているのか猫パンチされがちです。
この耳の形を覚えておけば、猫の気持ちを察することが上手になり、きっと猫も「こいつは付き合いやすいニャ。」と思ってくれるはず!
耳が前を向いて自然な状態
特に何も考えていない平常心です。このときに、しっぽを上にあげている状態だったら間違いなくゴキゲンです。なんか面白いことないかニャー、とのんびりしているようです。
うちの猫は寝起きでのんびり歩いてきた時にこの状態が多いのですが、顔が無表情なので不機嫌だと思っていましたが、ゴキゲンなんですね。
耳を横に寝かせている
リラックスしている状態です。撫でさせてくれるチャンスかも。後述する『イカ耳』と間違いやすいのですが、リラックスしているときは耳に力が入っておらず、表情も緩んでいます。
そっとしてあげたいけれど、パソコンをしているときにキーボードの上でリラックスし始めるのは困ったものです。
耳をいろんな方向に動かしている
耳をクルっと動かしているときは、周囲の音を聞いて情報収集をしています。音が聞こえる方向や距離を感じ取り、危険を察知しようとしていたり、興味のある音を探しています。
家に帰った時に猫ちゃんが出迎えてくれていたりするのは、飼い主さんの音を聞き取ってくれているんでしょうね。
うちのネコは家の前を通る小学生に「おーいネコちゃーん」と声をかけられています。今までは偶然窓辺にいるタイミングと通学の時間が一緒になっているだけだと思っていましたが、よく見たら小学生が通る前に耳を動かしていました。察知して小学生を見に行っているようです。小学生が好きだったんですね!
耳がピンと張って横や後ろを向いている
いわゆる「イカ耳」という状態です。「イカ耳」にはいろいろな感情があります。
- 横にピンと張っている:イライラ・不愉快
- 後ろにピンと張っている:怒り・驚き・恐怖
耳が後ろに向けば向くほど感情が強いです。横にピンと張っている時は軽度のイライラ。この時にしつこく撫でたりしていると「なんだニャ、しつこいニャ!」と甘噛みしてきたり、猫パンチをされます。
あまりやると手に傷をおいますし、猫も軽いストレスですからあんまりやらないほうがいいんです。でもついついちょっかい出しちゃうんですよね…。
さらに耳が後ろにピンと張っている時は、怒っていたり、驚いています。近づくと「シャー!」と威嚇されるかもしれません。怖がって虚勢を張っていますので、この時は絶対そっとしてあげましょう。
耳を後ろに反り平らに伏せている
耳が見えなくなるほど伏せている猫は、怖がっている状態です。喧嘩している猫同士の、態勢が低い猫によく見られます。
猫同士の喧嘩だけじゃなくて、猫と遊んでいる時にびっくりして、ドラえもんみたいに耳が見えなくなる時があります。それを写真を撮りたくて何度も驚かしたくなるかもしれませんが、このときは非常にびっくりして怖がっている状態です。何度もしないほうがいいですね。
こちらの動画では猫の感情の違いがよくわかります。遊んでいるときに『イカ耳』になっており、怖がっている状態とは全然違います。
まとめ
- 耳が前を向いて自然な状態:特に何も考えていない平常心
- 耳を横に寝かせている:リラックス
- 耳をいろんな方向に動かしている:情報収集中
- 耳が横に立っている(イカ耳):軽度のイライラ
- 耳が後ろに立っている(イカ耳):怒り・驚き
- 耳が後ろに反り、平らに伏せている:恐怖
この耳の形を覚えてから、少しだけネコのご機嫌がわかるようになって、飼っているネコと関係が良好になってきたように思います。なんとなくネコから近寄ってくる事も増えたし、触って猫パンチを受ける事も減りました。
まだまだ甘えてくれる事は少ないですけど…。今回書いたことばかりは絶対ではなく、あくまでも基本的な話です。耳をたてたまま、怒っている野良猫もよく見るし、人間と同じでネコによって個体差があります。『きゅうり』に驚かない猫もたくさんいますしね。
ただ、おおまかな感情がわかったり、今なにをしているのかなと少し理解できるようになっただけでも面白いので、楽しみがふえてもっと猫が楽しくなりますよ♪
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