猫は寒さに弱いですよね。寒くなってくると猫が飼い主の横に寄り添ってくる時間が増えて、飼い主としては寒い冬は嬉しい季節です。寝るときも布団の中に潜り込んできたり、布団の上に乗ってきたりと一緒に寝ることも増えてきますよね。
猫はコタツが大好きです。コタツを設置するとコタツの中に入ったっきり出てこなくなるので、飼い主よりもコタツが人気になってしまいちょっと悲しかったりもします。でも、コタツの中にいる猫と一緒に飼い主もコタツに入って暖まるのも冬の幸せなひとときです。
家に飼い主がいれば、目の届く範囲で暖房を入れたりコタツを入れたりと、猫が快適に暮らせるように部屋の中に暖かい場所を作ることは簡単です。
しかし、飼い主が外出している間、寒い部屋で猫は暖かく過ごせているのでしょうか。部屋の中だから風は吹かないとはいえ、寒い冬の部屋の冷え様は外出先から帰ったときの家の中の寒さで、飼い主である人間も体験済みですよね。
飼い主としては家にいない間も猫には暖かく快適に過ごして欲しいです。しかしながら、暖房をつけっぱなしで行くのは電気代のことを考えると気がひけるし、コタツやストーブなどは安全面を考えてもつけっぱなしには出来ませんよね。
そこで、猫の冬の留守番のときの注意点や寒さへの対策、防寒グッズや暖房の使用について調べてみました。
猫の冬の留守番の注意点
猫は寒さが苦手
猫の祖先は中東からエジプトにかけての暖かく乾燥した砂漠地帯に住んでいた野生種の猫です。少量の水でも生きていける身体であり暑さには比較的強いとされています。現在でもそのDNAを色濃く受け継いでいて寒さが苦手です。元々乾燥した場所に適応した身体になっているため雪や冷たい雨も得意ではありません。
猫が気持ち良く過ごせる気温は25~28℃です。猫が健康に暮らせる室温は猫の健康状態や年齢にあわせてあげる必要があります。
生後6カ月未満の子猫と老猫は、室温が22〜24℃を下回らない温度が適温です。特に生後2カ月未満の子猫の場合は室温は25℃以上28℃未満が適温です。健康状態に問題がない若い成猫であっても18〜20℃を下回らないようにした方が体への負担が少なくなります。
気温が下がると猫の免疫力が低下し猫風邪をひいたり下痢などを発症しやすくなります。気温差が激しいと猫の身体の負担になります。なるべく温度の上がり下りがないように室温を管理しましょう。
猫の冬の留守番で気をつけること
- 猫の留守番のときに使用する暖房器具は、エアコンやオイルヒーターなど飼い主がいなくても火事になる心配がないものを使用しましょう。
- 飼い主の目が届かないので、留守番のときは猫が間違って触っても火傷する心配がない暖房器具を使いましょう。
- 暖房器具を使用すると湿度が低くなってしまうのが難点です。乾燥していると菌やウィルスが体内に入りやすい状況になり体調不良になりやすいです。留守番のときも室内の湿度が下がりすぎないように乾燥対策をしましょう。
- 湿度という点では加湿器を使用すると良いですが、洗濯物や濡れタオルを数枚かけておくだけでも乾燥のしすぎを防ぐことが出来ます。温度・湿度計を部屋に置いてチェックするといいです。
- 冬は猫が水を飲む量が減りやすいです。猫の水飲み場と猫が長い時間過ごす寝床が遠いと、水を飲む機会はさらに減ります。猫は水分不足になると泌尿器系の病気にかかりやすくなるので水を飲む機会を増やすために、水飲み場と寝床は近い場所にしましょう。
- 猫をケージで留守番させるときは長時間させないようにしましょう。猫は自分で居心地の良い場所を探します。飼い主の留守中にイタズラや粗相をしたり、誤飲の心配があるなどケージに入れなければならない場合もありますが、短時間での使用にして、温度や湿度に気をつけ飲み水の用意もしっかりしましょう。
猫の冬の留守番の寒さ対策
猫の様子を見て、丸まっていたり毛を逆立てて体を膨らませていたり、震えているなどの寒がる行動が見られたら寒さ対策をしましょう。
暖房の使いすぎもよくはありません。部屋を常に暖めていると、猫の身体が冬毛は必要ないと判断して抜け落ちてしまうことがあります。暖房を使う場合は猫が本来持つ防寒機能を邪魔しないよう、温度や使う頻度に注意する必要があります。
猫は寒いときは自分で暖かい場所を見つけて過ごします。飼い猫の場合は毛布や厚手のタオル、猫ベッドなど猫が暖かく過ごせる場所を作ってあげます。防寒グッズは窓際や風の通る寒い場所には置かないでください。
置くタイプのクッションや猫ベッドは、そのまま床に置くよりも少し高い位置に置いた方が床からの冷気を受けません。
↓動画のように快適な場所を提供できたらいいですね。
陽がよく当たる場所はカーテンを開けておきましょう。ドアなどの障害物は開けておくなどして猫が通れるようにします。猫自身で体温管理が出来るように暖かい場所と涼める場所、両方作っておきましょう。
猫は乾燥に強いといってもカラカラの湿度がいいわけではありません。空気が乾燥すると猫の粘膜も乾燥しやすくなり体内にウィルスが入りやすくなります。加湿器を使ったり室内に洗濯物を干したりして乾燥を防ぎ、室内の湿度を50~60%になるようにしましょう。
暖房の使用の注意点
猫の中でも体毛がほとんどないような猫は寒さに弱く、冬の間は洋服を着せたり暖房を効かせたりして温度調整をする必要があります。長毛の猫は暖房をつけなくても、自分で快適な場所を見つけ出すことが出来ます。
暖房をつける時の設定温度は、20℃前後を基準に猫の様子を見ながら設定します。暖房器具に頼って室温を暖かく保とうとすると電気代もかかります。猫は快適な場所を探すことが得意なので室温はあまり暖めすぎず、防寒グッズを用いた寒さ対策の方があっています。
部屋全体を暖めるにはエアコンやヒーターなど暖房器具を活用するのが一番早いですが、猫を飼っている環境で暖房器具を使う時は注意が必要です。
やけど・低温やけど
猫が触れたり近づける距離にあるヒーターは、サークルで囲うなどして猫が近づけないようにします。
電気カーペットや湯たんぽ、カイロなどは触れ続けていると低温やけどをする可能性があります。低温やけどは猫の体温よりも少し高い40℃~44℃くらいのものに長時間触れていると起こる可能性があります。猫は人間に比べると低温やけどをしやすい身体をしているので注意が必要です。
人間用のホットカーペット、人間用のこたつ、電気毛布など飼い主がいない留守中は人間用のものは使用しないようにしましょう。
火災
ヒーターの近くに衣類を置いたり地震などによって倒れたりすると火災の原因になります。猫の留守番の時は必ずヒーターや電気カーペットの電源は切りましょう。防寒グッズを使っても寒さが厳しそうな場合はエアコンをつましょう。
乾燥
暖房器具を使用すると部屋が乾燥します。湿度を保てるように洗濯物や濡れタオルなどで乾燥しないようにしましょう。
猫の防寒グッズ
防寒グッズと言っても、毛布を1枚増やすだけでも違いますし普段使用している猫ベットの下に断熱クッションなどを敷いてあげるだけでも防寒になります。
ブラッシングも寒さ対策には効果的です。毛玉が溜まってしまうと毛の間に暖かい空気を保つことが出来なくなり冷たい空気が直に伝わってしまいます。それを防ぐためにもブラッシングは大切です。皮膚に刺激を与えることにより新陳代謝も高まります。
オイルヒーター
留守番のときでも火事の心配がないオイルヒーターもおすすめです。お部屋の大きさに合った適切なオイルヒーターを使用すれば、オイルヒーターだけでも室内の気温の低下を防ぐことが可能です。オイルヒーターはエアコンと違って乾燥しにくいというメリットがあります。オイルヒーター以外にも赤外線ヒーターなど火傷や火事の心配がない暖房器具もあります。
うちはとっくに暖房入れてるよー。自分のそばに置くオイルヒーターだけだけど。猫も喜んでる〜〜🤗 pic.twitter.com/AE2SNo3pGH
— 🐾ぽりこ🇺🇸 (@HiromitsuW) October 17, 2019
ペットヒーターや猫用の電気カーペット
猫の寝床にペットヒーターを置いて上に毛布などを敷くと暖かい寝床が出来ます。猫用の電気カーペットも同じように使えます。ペットヒーターや電気カーペットは同じ温度を保つので低温やけどに注意が必要です。猫が熱いと感じたら自分で移動できるようにしてあげましょう。
ペットヒーターの温もりを知ってしまった猫#猫 pic.twitter.com/PbZgtTJsF9
— とーま (@jp_mutsu) October 14, 2019
ケージの床全面にペットヒーターを敷いて猫がその上から移動出来る場所がなかったり、寝たきりで動けない猫の下にペットヒーターを敷くのはやめてください。
湯たんぽ
猫の寝床に毛布などを敷いてあげて湯たんぽを入れると保温効果が高くなります。湯たんぽは程よい温度が持続するので留守番の時などは役立ちます。湯を入れるタイプやレンジで温めるタイプなどがあります。
うちのこは寒がりなので、猫用湯たんぽを求める時期に
(湯たんぽが温まってないと怒られる) pic.twitter.com/exRE7nPZVI— 🍰柳@Stella🍰 (@ryunostella) October 19, 2019
猫が湯たんぽを使ってくれるか試したい場合は、ホットドリンク用のペットボトルに湯を入れ、タオルで巻いて手作り湯たんぽを作り試してみましょう。
湯たんぽは猫用のものも販売されていて、湯を入れるタイプもレンジで温めるタイプがあります。湯たんぽは電気のコードもありませんから場所を選ばずに使えます。湯たんぽの効果は、大きさや温度にもよりますが、ちゃんとカバーをかけて上から毛布などで覆えば半日〜10時間程度は温かさが持続します。
湯たんぽは色々なタイプがありますが、こちらのタイプは用意するのも簡単で便利ですね。
最初はペット用アンカーを購入したのですが、アンカーのコードとアンカーカバーが気になるらしく、コードはかじってもいいように固い素材で出来ていたのですが、それも穴が少し開き、カバーも裏がマジックテープだったのですが、あっという間に外してしまい、アンカーが使えない状態になってしまったので、こちらの湯たんぽを購入しました。
夜11時頃に温めて朝7時半くらいに確認しても、なんとなく暖かい感じが残っています。なので、冬の間は夜温めて、朝仕事に行く前にもう一度温めてベッドの中に入れていました。こちらはカバーはファスナー式だったので、悪さをすることなく、大人しくしてくれていました。
ブリーダーさんからはアンカーの方がいいですよ、湯たんぽをする人はあんまりいないと思いますよと言われました。獣医さんからは一日中暖房を入れて下さいと言われましたが電気代もかかるので、色々口コミもありますが、私はこの湯たんぽを購入して良かったと思います。
出典:楽天市場
猫用のこたつ
猫用のこたつは猫が寒いとと感じたときすぐに身体を暖めてくれます。猫用のこたつは遠赤外線を使用しているためやけどの心配がありません。猫は毛が少ないお腹が特に冷えやすいので、お腹から暖をとれる防寒グッズを用意しましょう。
猫用コタツ来たよ pic.twitter.com/OPMbo0eBZY
— ぬまぴこ (@numapippi) October 18, 2019
ハンモック
ふかふかのハンモックは、程よい揺れ具合と暖かさが猫に人気です。屋根付きタイプのハンモックもあるので保温性は抜群です。屋根がないタイプのハンモックは陽が当たる場所に置いてあげると日向ぼっこで温まることも出来ます。
おはようございます🐱💗🐱
寒くなってきたからちょこみんとはハンモックで猫団子#猫団子#ハンモック#ねこ#猫動画 #グルーミング pic.twitter.com/p97NPTomXa— ちょこみんと (@choco8mint4) October 18, 2019
まとめ
猫が火傷や低温やけどをしない暖房器具を使う。
乾燥対策を必ずする。
湿度が下がりすぎないように気をつける。
水飲み場と寝床は近い場所にする。
湿度は50〜60%ぐらいにする。
防寒グッズを使って暖かい場所を作る。
寝床は窓から離れた場所にする。
猫が暖かい場所を探して移動出来るようにしておく。