猫のさかりってどんな状態?メス猫とオス猫の違いは?時期や期間に対策も

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あなたは、「さかりのついた猫」という言葉を聞いたことはありますか?

さかり(盛り)

動物が一定の時期に発情すること。 「 -のついた猫」

出典:三省堂大辞林

さかりのついた猫は、いつもはおとなしい猫なであっても大声で鳴き出したり、聞いたこともないような鳴き声を発したりします。変な鳴き方をしながらウロウロしたり、くねくね謎の動きをしたりもします。

私は初めてさかりのついた猫の声を聞いた時は、我が耳を疑いました。今まで一度も聞いたことのない鳴き声に、どこか怪我でもしているのかと思ってしまいました。

さかりのついた野良猫同士の鳴き声や、派手なケンカにも悩まされたことがあります。パートナーの猫を探すさかりのついた猫の、夜中の静かな空間に長々と響き渡る特徴的な鳴き声は安眠の妨げですよね。

さかりのついた野良猫同士のケンカも、鳴き声だけで壮絶な様がやすやす想像できるような凄い鳴き声ですよね。

さかりのついた飼い猫は、トイレ以外のところでオシッコをしたり、特徴的で大きな鳴き声を出し続けたり、飼い主としてはかなり困る行動をします。普段の飼い猫とはまったく違う行動に、同じ猫なのかと驚いてしまうかもしれません。

さかりがつくこと自体は、動物の本能としては当たり前のことかもしれませんが、一緒に暮らしている飼い主としては飼い猫の野生の部分は寝不足や心配の種、飼い主を困らせる行動につながりかねません。

そこで、猫のさかりとは一体どんな状態なのか?メス猫とオス猫ではさかりに違いはあるのか?さかりの時期や期間、対策についても調べてみました。

猫のさかり

アメリー
猫のさかりは大人になった証拠ニャ

猫のさかりの最初のタイミングは、体重が2.3~2.5kgまで増加する生後約6~7ヶ月くらいです。産まれた季節や環境にも影響されるので、かなりの個体差はあります。長毛種は短毛種に比べて性の成熟が遅めで生後12ヶ月~18ヶ月を経過してから、ようやく最初のさかりの時期がくることもあります。

↓猫のさかりから交尾までがわかりやすく、和んで見やすい動画です。

さかりの時期に特徴的な猫の鳴き声は、メス猫がオス猫に居場所を知らせる行動です。オス猫は鳴くことで別のオス猫に近づくなと警告します。猫は元々夜行性なので、さかりの時期は夜中に大声で鳴きます。飼い主は鳴き声がうるさくて、眠れない日々が続くこともあります。

猫はメス猫にさかりの時期がきて、そのメス猫に誘発される形でオス猫が応えるという仕組みです。

メス猫のさかり

メス猫の本格的なさかりのタイミングは、オス猫よりも早く生後5ヶ月~12ヶ月くらいでやってきます。生後4ヶ月で最初のさかりを迎え、避妊手術が間に合わないという場合もあります。

↓メス猫のさかりは大変ですね。

メス猫のさかりにはサイクルがあり「発情前期」「発情期」「発情後期」「発情休止期」の4つが繰り返されます。

発情前期

いつもより活発になる反面、食欲がなくなります。オシッコの回数が増えたり、飼い主にしつこく甘えたりするようにもなります。まだオス猫の交尾を受け入れようとはしません。この時期は1日~5日ほど続きます。

発情期

オス猫を受け入れる本格的なさかりの期間です。4~10日間ほど続きます。発情前期の行動に加えて、以下のような行為が見られるようになります。

  • 普段聞いたことのないような大きな声で鳴く。
  • 背中を床につけて何度もくねくねとする。
  • お尻を高く持ち上げる姿勢をとる。
  • 体を家具などにこすりつける事が増える。
  • オス猫のようにスプレー状にオシッコをまく。トイレ以外の場所でオシッコをする。
  • 外に出て行こうとする。
  • オス猫に優しくなる。
  • 陰部を頻繁に舐める。

発情後期

オス猫との交尾後、排卵をして卵胞が退化する時期です。メス猫は交尾を受け入れなくなります。この期間は通常1日ほどで終わります。

発情休止期

次のさかりが訪れるまでの休憩期間です。この期間はメス猫はオス猫に興味を示しません。交尾をしなかった場合や、交尾をしても排卵しなかった場合は5~16日ほど経過すると再びさかりの時期がきます。

妊娠したメス猫は、次の繁殖期までさかりのタイミングがくることはありません。

メス猫には人間と違って生理はありません。メス猫は交尾の刺激によって排卵する身体の仕組みです。もしもメス猫の陰部から出血があった場合、それは生理ではなく病気の可能性が考えられます。早めに獣医師に相談しましょう。

オス猫のさかり

オス猫の性成熟は生後3ヶ月頃から始まります。早ければこの頃から、他の猫に覆いかぶさろうとするマウンティング行為や、腰を振る動作など交尾に似た行動をとるようになります。

生後5ヶ月~6ヶ月を迎えると精巣が発達して繁殖が可能な体になり、本格的なさかりのタイミングを生後9ヶ月~12ヶ月頃に迎えます。

オス猫にはメス猫のようなサイクルはなく、さかりの時期のメス猫に反応してさかりを迎えます。さかりの時期のオス猫は以下のような行動が見られるようになります。

オス猫は室内飼育で他の猫に接触する機会がなくても、外からメス猫の鳴き声が聞こえたり気配を感じることで刺激されたりして、さかりのタイミングがくることがあります。

↓動画のオス猫もメス猫と窓ガラスを挟んではいますが誘われてますね。

猫のさかりの時期と期間

猫博士
年がら年中さかっているわけではないニャよ

猫は季節によってさかりの時期を迎える季節繁殖動物です。さかりの時期は春だけではなく1月~8月です。なかでも春(2月~4月)と夏(6月~8月)がピークとなり、年に2~3回ほどさかりの時期を迎えます。

季節によってさかりの時期を迎えるのはメス猫だけです。オス猫はさかりのついているメス猫の鳴き声やフェロモンに影響されて、さかりの時期を迎えます。

↓さかりの時期のメス猫の鳴き声はすごいですね。

さかりの時期を決めるのは日照時間の長さです。猫は昼間の時間が長くなるとさかりの時期がくる長日繁殖動物です。日照時間が14時間を越えると、それに反応してさかりの時期を迎えます。猫の妊娠期間は約2ヶ月です。

日照時間によってさかりが決まるメカニズムは、太陽の光だけでなく人工の照明でも引き起こされます。一日12時間以上照明をつけている環境で過ごす猫の場合、さかりの時期は季節とは関係ありません。さかりの回数も年に3~4回に増える傾向があります。

これは野良猫でも同様で、コンビニエンスストアや商店街など、夜間でも明るいエリアで暮らしている猫は年中さかりのついた状態になります。

猫のさかりへの対策

猫のさかりの声が大きくうるさいからといって、叱ったり閉じ込めても、鳴くのを止めさせる効果はないうえに猫のストレスになってしまうのでやめましょう。

メス猫のさかりを止めるために、メス猫がオス猫と交尾をすることで排卵することを利用して、綿棒などで膣を刺激し排卵を起こさせる対策方法がありますが、デリケートな粘膜を傷つけてしまう恐れがあるため行わないようにしましょう。

↓動画の猫も、発散できているのかもしれませんが、見てて痛そうです。

水をかけたり驚かせたり、マタタビや好物を与えても、その瞬間に鳴き止むだけで継続的な効果はありません。メス猫は普段より甘える行動を見せることがあります。猫が甘えてくるのは嬉しいですが、甘えるからといって頻繁になでていると、それが刺激となってさかりが激しくなることがあるので気をつけましょう。

さかりの時期がきたら、できるだけ猫に構わず見守っているのが一番の対策です。

メス猫は避妊手術、オス猫は去勢手術をすれば、さかりはこなくなります。メス猫は卵巣子宮全摘出、オス猫は睾丸摘出を行っていれば、その後はさかりの時期は迎えずに穏やかに過ごすことができます。

さかりの時期の猫は交尾相手を求めて本能的に外に出ていきます。網戸を開けたことがなかった猫が開けたり、ドアが開いた隙に一目散に走っていったということも多々あります。

脱走することで交通事故にあったり、野良猫とケンカをする恐れもあります。また、感染症を患っている猫との接触や交尾により、飼い猫まで感染してしまうこともあります。メス猫では多くの確率で望まない妊娠をしてしまいます。普段よりも注意深く脱走に気をつけましょう。

ようこ
飼い猫のさかりには飼い主の理解が不可欠なのね

猫のさかりは、メス猫がさかりの時期に入り、さかりのついたメス猫に接触してオス猫がさかりの時期に入ります。

飼い猫がさかりの時期に入ると突然、普段と違う行動をし始めるので飼い主は驚かされることも多いです。さかりのついている飼い猫はいつもと性格が変わり、飼い主が咬まれて怪我をすることもあります。さかりの時期の猫は外に出たがるので脱走には細心の注意を払ってください。

さかりの時期の猫の行動を変えさせるよりも飼い主が猫に合わせて生活を変えるようにしましょう。さかりの時期の猫が飼い主を困らせる行動の中でも、夜中の特徴的な鳴き声と、メス猫の色々なところへオシッコをする行動には対策をしましょう。

毎晩、夜中に鳴くようなら、昼間に運動をさせて疲れさるなど対策をしましょう。できるだけ普段よりも遊ぶ時間を増やし、猫の好奇心をそそるようなおもちゃで遊んであげましょう。

↓次のおもちゃが人気です。猫が大好きなカシャカシャ音が鳴るのでおすすめですよ。

 

上のおもちゃのレビューです。猫の息をあがらせるなんて、相当食いつきがいい証拠ですね。

1歳雌猫一番のお気に入りおもちゃ。
飛んだり追いかけたり夢中になって遊びます。
興奮し過ぎて息が上がるので休憩必須です。

メス猫のトイレ以外でオシッコをする行動がおさまらないときは、猫がオシッコをする場所に撥水性のシートを貼ったり、トイレシートをいろんな場所に置いたりなど、掃除の手間が少しでも省けるよう対策してみてください。

↓このデオトイレシートはアマゾンでも大人気のシートです。

↓上のデオシートのレビューです。猫のトイレって毎日掃除しないと臭いんですよね。手入れが楽で臭わないなんて理想ですよね。

ずっと愛用しています。
臭わないしお手入れも楽にできるので本当に助かっています。
今後もずっと使っていくつもりです。

一番の対策は避妊手術や去勢手術を受けることです。手術することでさかりもおさまりますし、生殖系の病気の予防にもなります。さかりの時期に交尾をさせないのは猫にとって大変なストレスです。

子猫を望んでいないのなら、さかりの時期を迎える前に避妊手術や去勢手術という対策も考えてみてください。子猫を望んでいるならば猫を育てる環境を整えて、さかりの時期とうまく付き合っていきましょう。

まとめ

メス猫のさかり
メス猫の本格的なさかりのタイミングは、生後5ヶ月~12ヶ月くらいでやってきます。
メス猫のさかりにはサイクルがあり「発情前期」「発情期」「発情後期」「発情休止期」の4つが繰り返されます。
季節によってさかりを迎えます。妊娠期間は約2ヶ月です。
オス猫のさかり
オス猫の本格的なさかりのタイミングは生後9ヶ月~12ヶ月頃に迎えます。
オス猫にはメス猫のようなサイクルはなく、さかりの時期のメス猫に反応してさかりを迎えます。
さかりの時期と期間
さかりの時期は1月~8月で、2月~4月と6月~8月がピークとなります。
年に2~3回ほどさかりの時期を迎えます。期間は約2週間くらいです。
猫は昼間の時間が長くなるとさかりの時期がくる長日繁殖動物です。

猫のさかりへの1番の対策は、避妊手術や去勢手術だと思います。さかりがきてからの運動やトイレシートなどのその時々の対策ももちろん大切です。脱走に気をつけたり飼い主も怪我をしないようにさかりの最中の猫をそっと見守ってあげることも必要です。

しかし、猫の健康や病気の予防など長期的に飼い猫と暮らしていくことを考えた上では、さかりそのものがこないようにしてあげることが、対策として1番いい方法だ思います。猫の成長のタイミングを見計らって獣医師に相談してみましょう。

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